無生物を擬人化したライトモーションが広場に生命を吹き込む
世界的な照明デザインコンサルタント会社であるライトモーションは、現代的なダウンタウンの中心地と、歴史が保存されている旧モントリオールをつなぐ、ヴィガー広場を照らし出した。このプロジェクトは、緑豊かで利用しやすい公共広場として復活させるための8年にわたる現代的な大改修の一環であり、既存の歴史的モニュメントの保存と、ケベック出身のアーティスト、シャルル・ドーデランが元々デザインしたパーゴラの復活を軸としている。
呼びかけに応える
プロジェクトでは、ヴィジェール広場の過去の要素を復元するだけでなく、公共空間を現在から未来へと導くために、新鮮な新しい生命を吹き込むことも構想されている。モントリオールの四季の厳しい要素に耐える豊富な多年草の植栽や、50本以上の新しい樹木の植栽を通して、そのビジョンが展開された。ジャン=オリヴィエ・シェニエに捧げる歴史的なモニュメントと、ドーデリンの作品であるコンクリート・アーチが保存されたほか、ライトモーションは新たに2つの美しい噴水を手掛けた。広場をアート、モニュメント、噴水、周囲の木々や草木などの景観を含む役者からなる、比喩的な舞台の舞台として捉え、生命を吹き込むムードある環境のデザインに着手した。
生き生きとした舞台美術
ライトモーションの舞台照明では、まずドーデリンのアートに焦点を当て、コンクリートスラブごとに個別の照明を作成。アートギャラリーの照明に動きを加えることで、蛇行する渓谷を散策しているような感覚を演出した。夜には照明計画に命が吹き込まれ、無生物であるはずのオブジェに息吹が吹き込まれる。
生命の反映
スクエア・ヴィガーの2つの新しい噴水は、建設業者によってライトアップされたが、ライトモーションは噴水が含む水を比喩的に表現する陶酔感のある青い光の演出を加えるだけでなく、すべてのアクターに命を吹き込み、植栽のイルミネーションの舞台も整えた。舞台全体に緑を広げ、四季のライフサイクルに合わせたハイライトと投影される影を作し、デザインした樹木の根元のダイナミックなアップライトは、夕方から夜にかけて微妙に強さを変化させ、生き生きと呼吸する空間に出入りする影を作り出した。
舞台裏のテクノロジー
DMXシステムの調光器の制御のもと、一晩中進化するように同期されたタイムループによって、スクエア・ヴィガーの照明エレメントはすべてさまざまな色合いを持つ絵筆のようである。まるで呼吸をしているかのように一晩中微妙な変化が起こる。この隠された装置のテーマは、ドーデリンの作品にも適応され、コンクリートの溝に隠された小さな器具が生み出す光の壁面がある。繊細なアップライトは、地面に埋め込まれた位置から木々を密やかに照らし、それぞれの役者に存在感とダイナミズムを与えている。
回春への道標
照明が周囲の建物にも癒しの空中演出を提供することで、ライトモーションは、長い間そのような要素がなかったこのエリアに、美しい視覚的特徴を作り出すことに成功した。地上から見ると、光と影が織り成す斬新な演出は、スクエアの様々な角度から見る利用者を魅了し、歓迎する。スクエア・ヴィジェールはモントリオールの夜空を彩る新たな存在となり、人々が集い思いを馳せ安らぐことのできる空間となり、この先何年にもわたって愛され続けるパブリックスペースに生命と愛情を吹き込む。
ライトモーション
ライトモーションはカナダ国内だけでなく、海外でも幅広く活動し、困難で制限された制約であっても特定の感情を生み出すことに重点を置いている。デザインの初期段階からチームは重要な席を占め、クライアントと密接に協力しながら小売店やホスピタリティのスペースを刷新し、そのビジョンに命を吹き込む。経験と専門知識は小売店やホスピタリティスペースを多感覚的な体験へと変貌させ、実店舗で商品を見たり、ダイニングホールで食事をしたり、友人と美術館を訪れたりすることが魅力的で忘れられない瞬間になるようサポートする。