「最優秀作品アワード」と「集合住宅部門アワード」を同時受賞

カナダ・ブリティッシュコロンビア州グレーター・ヴィクトリアで開催された「Capital Region Commercial Building Awards（キャピタル・リージョン・コマーシャル・ビルディング・アワード）」において、建築事務所ACDF Architectureの手掛けた「One Bear Mountain」が最優秀作品アワード（Judges' Choice）と集合住宅部門アワード（Multi-Family Condominium）の2部門で受賞を果たした。対象は2023年1月1日から2024年6月30日までに完成した地域内48件のプロジェクト。

The 15th-floor heated Rooftop Pool is the first of its kind in Victoria.
Photo credit: Blueprint Global

「One Bear Mountain」はベア・マウンテン地区において15年ぶりに誕生した18階建てのコンクリート集合住宅。カナダ初の“ウェルネス発想”によるレジデンシャル建築として注目を集めており、2025年3月時点で全住戸のうち90%以上が成約済みという高い人気を誇る。

One Bear Mountain - Victoria, BC, Canada
Photo credit: Blueprint Global

One Bear Mountain - Road entrance through Hannington Rd.
Photo credit: Blueprint Global

One Bear Mountain Building
Photo credit: Blueprint Global

One Bear Mountain development is a vision created by a dream team of visionaries — 360 Pacifica and Terracap.
Photo credit: Blueprint Global

開発を手がけたのは、360 Pacifica と Terracap。施工は Campbell Construction、設計はACDF Architecture、Zeidler Architecture、Inside Design Studio によるコラボレーション。延床約2万8,000平方フィートにおよぶアメニティ空間では、「住む」「働く」「遊ぶ」のライフスタイルを総合的にサポート。ニクラウス設計によるゴルフコースやカナダテニス協会の施設、ゴールドストリーム州立公園といった自然環境と共存する設計が、高い評価を得た。全209戸のレジデンスは、最上階のペントハウスまで機能美に富み、15階にはヴィクトリアで唯一の屋上インフィニティプールを完備。街並みを一望できるこの空間は、プロジェクトの象徴的な要素となっている。

ACDF Architecture

モントリオールを拠点とする建築設計事務所 ACDF Architecture（エーシーディーエフ・アーキテクチャー）は、革新的かつ感性豊かなデザインで国際的な評価を得ている。建築、インテリア、都市計画の領域において、洗練されたミニマリズムと素材の探求を特徴とし、持続可能性と機能性の両立を重視する姿勢が注目されている。これまでに北米・アジア・中東で多数のアワードを受賞し、住宅から商業施設、公共建築に至るまで幅広い実績を誇る。