韓国美術の変化と流れを映した現代美術展示

2025年大阪・関西万博を記念した韓国現代美術特別展「時間をつなぐ:Timeless Heritage」が大阪韓国文化院で2025年4月12日(土)から5月31日(土)まで開催される。韓国現代アートの最前線で活躍するアーティストたちの初披露作品を含む、絵画や彫刻、デジタルメディアアートなどの幅広い分野の作品が一堂に会し、「伝統と現代」「過去・現在・未来」をつなぐ特別展。また本展の連携プログラムの一環として、アーティストトークおよびカンファレンスも4月12日(土)に予定されている。

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本展では、韓国美術の変遷を反映した絵画、彫刻、メディアアートなど多彩な作品が展示され、イ・ウファン、パク・デソン、シン・ミギョン、パク・ジェソン、ハ・ジュンスの5名の作家が参加する。

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パク・デソン《三陵秘境》2025、紙に水墨、206×4314cm

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イ・ウファン《点より 202》1974、キャンバスに油彩、128.5×161.8cm

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シン・ミギョン《トランスレーション-白磁》2009-2014、石鹸、香油、塗料、木製クレート、サイズ可変

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パク・ジェソン《記憶色(30803202)》2023、ビデオ設置、10分45秒

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ハ・ジュンス《イ・ジュンソプ、恋しさの名前》2025、ビデオ設置、8分30秒

連携カンファレンス「海峡を越えて:韓日現代美術の交差点」

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連携カンファレンス《海峡を越えて:韓日現代美術の交差点》

アーティストトークには、本展参加作家であるシン・ミギョン、パク・ジェソンが登壇。彫刻やメディアを活用するアーティストたちが、伝統と現代の境界をどのように行き来するのかをテーマに、それぞれの作品世界について語る。カンファレンスでは韓国と日本の近現代美術の軌跡を振り返り、国際的な美術シーンにおけるリアルな議論を展開。キム・ボッキ(アートインカルチャー代表)がモデレーターを務め、島敦彦(大阪国立国際美術館 館長)、上田雄三(ギャラリーQ代表/展示企画者)、チョ・ウンジョン(高麗大学 招聘教授)キム・ソンヒ(独立キュレーター)など多様な美術専門家が登壇し、より深化した議論を繰り広げる予定。

「時間をつなぐ:Timeless Heritage」開催概要

会期2025年4月12日(土)~ 5月31日(土)
会場大阪韓国文化院 1階 ミリネギャラリー
URLhttps://tinyurl.com/4t5m64yn