Nazunaが京都御所にて、歴史的な蔵を改修した貸切浴場の体験型アート作品《光の蔵風呂》の提供をローンチ
Nazunaが運営するNazuna 京都御所で、歴史的な蔵を改修した貸切浴場で入浴しながら鑑賞できる体験型アート作品《光の蔵風呂 / カラーフィールド・ベイシング(Color Field Bathing)》の提供をローンチした。入浴文化伝来の歴史の中で意味合いの深い「七宝」と日本の「四季」から想起された光と音によるアート作品が、4組のアーティスト・クリエイターとのコラボレーションにより実現。宿泊者限定のプライベート空間で新たな入浴体験が楽しめる。
空間内は3つのアート作品によって構成され、入浴文化伝来の歴史の中でキーとなる数字「7 / 七宝」を起点に展開。瞑想的・神秘的な要素を持った抽象絵画にみられる表現手法を「蔵風呂」空間全体へ拡張している。幻想的な空間で入浴しながら体感できる40分間の上演中には季節に合わせた和菓子が提供され、プライベートで特別なひとときが堪能できる。
壁⾯メインオブジェ「77」
仏教用語で「金、銀、水晶、瑠璃(るり)、瑪瑙(めのう)、珊瑚、しゃこ」の七つの宝を意味する伝統 的な和柄「七宝」をモチーフに構成。円満、調和、縁などの願いが込められた縁起の良い柄とされている。
球体のライティングアート
日本固有の四季の変化から着想した七つの光の球体が天井から吊られて光色が変幻する。「蔵風呂」 の揺れる水面に映り込む光が幻想的な空間演出になっている。
京都で収音した音源モチーフのサウンドアート
京都御所を中心に行ったフィールドレコーディングの音源から40分のサウンドアートを制作。これらの音源のいくつかはソフトウェア上で1億年以上の時間へ引き延ばされ加工された音としてプログラムの中で奏でられる。
アーティスト・クリエイタープロフィール
田中英行
美術家、Qe to Hare Inc.CEO 日本文化や歴史にフォーカスしながら多様なメディアを用いて創作活動を行いながら、アーティストの視点から様々なスタイルでクリエイティブな事業を展開。
xorium
竹川諒、中矢知宏、中村慎吾の 3人で構成されるクリエィティブユニット。「実空間におけるデジタルとの心地よい共存の境界線を見つける」を軸に活動。ライティングアートや映像制作など幅広く活動。
小松千倫
美術家、音楽家、DJ。世界各地のレーベル、パブリッシャーより多数の作品をリリース。ネットミームやサンプリングなどの方法論を用いた音響、インスタレーション作品の制作、保存の研究も行う。
武田彩華
和菓子職人。有名菓子店で修行後、京菓子の通信販売「ことの葉」を開始。安心安全な天然素材、旬の食材を用いた京都の自然派和菓子は全国からファンも多い。京菓子協同組合持寄会(作品展)年間賞を四年連続受賞(女性初)。
Nazuna京都御所について
かつて材木屋として京都の発展を支えてきた大型の京町家2棟を、和菓子をテーマとした全7室のスモールラグジュアリーな旅館に改修し2019年に開業。維持・改修費⽤負担の大きい大型の町家でありながら、歴史的・文化的価値の高い建造物を後世に残したいという想いから再生に着手。材木保管庫の土壁が残るロビーエリアや天井に太い梁が走る客室など以前の趣を残しつつ、現代的で快適な宿泊機能を備え、また長年利用されることなく放置されていた中庭の蔵は、宿泊者専用の貸切浴場として活用されている。「ミシュランガイド京都・大阪2020」および「ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021」に「3パビリオン」の宿(非常に快適な旅館)として掲載。