美意識を探る垂直の旅

東島毅による個展「そらにいく - Painting Paradiso」が、rin art associationで2026年6月7日(日)から8月9日(日)まで開催される。「曖昧な美徳」をテーマとして絵画制作を行っている東島。作品は身体と空間の対峙から生まれ、変わりゆく刹那的な空気を描くことで作品には場と時の記憶が宿る。

adf-web-magazine-higashijima-rin-art-1

《Pale Green Ⅱ》2021,Acrylic,Pigment on canvas,280×212.5cm《Pale Green Ⅱ》2021,Acrylic,Pigment on canvas,280×212.5cm

本展では3フロアのギャラリースペースの構造を用いて鑑賞者を空に誘う垂直の旅が演出される。1階に立つのは、Guardian Spirit——守護する精神としての絵画は重力と身体の格闘から生まれ、その痕跡を刻んだ大作が空間を飾る。2階に展示される作品は、色彩の中に光が滲み、その向こうに何かが見えるような気配を漂わせている。そして空間のどこかに、意味深な一本の糸が現れる。そして、3階の自然光の中の絵画は重力を完全に手放し、空へと解放されていく。階を上るごとに絵画は地から空へと移行し、やがて「描かれたもの」から「存在する状態」へと変容していく。

adf-web-magazine-higashijima-rin-art-2

《Untitled (Yellow Blue Ⅳ)》,2021,Mixed media on canvas, 182.5×142.5cm

adf-web-magazine-higashijima-rin-art-3

《しろのそら》2025,Spray paint ,Acrylic on canvas,33.5×24.5cm

東島毅

adf-web-magazine-higashijima-rin-art-4

1960年佐賀県武雄市生まれ。岡山市在住。東島作品の特徴は、観者を包み込むような大画面、濃紺や銀色基調とした重層的で深淵な色彩、また落書きのような言葉や記号などに見られる身体性にある。作家の身ぶりから生まれ、形象となって立ち現れるイメージは書を想起させ、自らがアクチュアルに感じとった光や空気のゆらめき、地を這う水、空と地表など、作家の思考を経たリアリティとして存在します。同時に、絵画、場所、観者との関係性も提示している。

東島毅個展「そらにいく - Painting Paradiso」開催概要

会期2026年6月7日(日)~8月9日(日)
時間11:00~19:00
会場rin art association
URLhttps://rinartassociation.com/