既存建物の価値とデザインを尊重するアーバンリゾートコンセプト
ポルトガルの建築事務所、オープンブックが手がけたリッツ・プール・バーのプロジェクトがアーキタイザー A+アワードのバー・セラー部門(Bars and Cellars category)で受賞した。本プロジェクトはリッツ・フォーシーズンズ・ホテル・リスボンのテラスとギャラリーを改装するプロジェクトの重要な一部で、建物の既存の建築デザインと、その重要な歴史的、遺産的、建築的価値を尊重することが前提だった。
円形のプールバーは、アーバンリゾートのコンセプトをもつテラスと一体化した要素としてデザインされた。有機的なデザインとテラスへの全面的な開放感のなかでドリンクや軽食を楽しむことができる。周囲の庭の緑と調和している緑と茶色の色合いのテラコッタタイルは、オープンブックがデザインしビウバ・ラメゴが製造した。
バーテーブルにはオープンブック・スタジオのブランドであるNOBKがデザインした製品が採用され、既存の建築と調和し洗練されながらもリラックスした雰囲気を高め、ほかの家具と相まりデザインや配色が統一されている。同じくNOBKが最近発表したソリッド・ブロンズのキャンドルホルダー「Bugio」も演出に花を添えている。
今回の受賞を受け、オープンブックはアーキタイザーの2024年のA+リスト(世界最高の建築事務所リスト)に掲載されることとなった。
オープンブック
2007年設立。現在、オープンブック・アーキテクチャー、オープンブック・スタジオ、オープンブック・デザイン、オープンブック・エンジニアリング、オープンブック不動産の各社で構成されている。この体制をもってグループの各活動分野における専門知識の地位を強化し、統合された提案をクライアントに提供することを目的としている。