建物の佇まいと時間がつくる、東日本15軒の“遺産”

2022年に刊行された『日本居酒屋遺産 東日本編』が、3刷重版を迎えた。古い居酒屋に人が足を運ぶ理由は、酒や料理だけではない。そこにある建物の佇まいや、時間をかけて育まれた空気が、訪れる者の心を落ち着かせる。居酒屋の「居」は、居心地の「居」であり、居場所の「居」でもある。その空間で、自らの人生を重ね合わせるような肯定感が生まれる。adf-web-magazine-japanese-izakaya-heritage-1

本書では以下の3つの条件を満たす店を「日本居酒屋遺産」として記録している。

  1. 創業が古く、昔のままの建物を保っていること
  2. 代々変わらずに居酒屋を続けていること
  3. 老舗でありながら、庶民のための店であり続けていること

東日本編では東京を中心に北海道、山形、宮城、神奈川、静岡の15軒を紹介。店主と客が長い年月をかけてつくってきた空気、そこだけに流れる時間と居心地が、かけがえのない文化資産として描かれている。店の歴史と空間が生む人間味ある佇まい、日常の延長としての酒場の魅力を、文章と写真で丁寧に綴った一冊。読み終えたあとには、実際に暖簾をくぐってその空気を味わいたくなるような内容になっている。

東日本編 掲載店(15軒)

  • 独酌三四郎(北海道/旭川)
  • 久村の酒場(山形県/酒田)
  • 源氏(宮城県/仙台)
  • 大はし(東京都/千住)
  • みますや(東京都/神田)
  • 赤津加(東京都/外神田)
  • 鍵屋(東京都/根岸)
  • ふくべ(東京都/八重洲)
  • 岸田屋(東京都/月島)
  • シンスケ(東京都/湯島)
  • 伊勢藤(東京都/神楽坂)
  • 斎藤酒場(東京都/上十条)
  • らんまん(東京都/中野)
  • 銀次(神奈川県/横須賀)
  • 多可能(静岡県/静岡)

関連書籍『日本居酒屋遺産 西日本編』

西日本編 掲載店
  • 大甚本店(愛知県名古屋市)
  • 赤垣屋(京都府京都市)
  • 明治屋(大阪府大阪市)
  • おでん安兵衛(福岡県福岡市)
  • こつこつ庵(大分県大分市)
  • うりずん(沖縄県那覇市) ほか

『日本居酒屋遺産 東日本編』書籍情報

仕様A5判 / 224ページ / 並製
価格2,200円
発売2022年7月22日
URLhttps://tinyurl.com/4han89tv