芋の繊維を建築にした「S-ブランド」完成で境町の隈研吾による建築は全国市町村の中で最多

隈健吾建築第6弾となる施設「S-ブランド」が2021年3年5月27日(木)に完成した。交流人口拡大、地元経済の活性化を図る茨城県境町のまちづくり「S-project」の一環として、境町には、世界的な建築家隈研吾設計の施設が続々と完成している。「S-ブランド」には境町の特産品である「干し芋」をブランディングするカフェ「HOSHIIMONO100Café」が設置される。

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隈健吾建築 第6弾となる施設「S-ブランド」

これまでに境町では、交流人口拡大、地元経済の活性化を図るべく、地方創生関係交付金を活用して、隈研吾設計の建築物5施設が完成しており、今回の第6弾となる施設「S-ブランド」を加えると、境町の隈研吾による建築は、高知県檮原町と並び全国市町村の中で最多となる。

隈研吾コメント
S-ブランドが境町での6つめの建物ということで、この短期間で6つ建つのは、世界記録ではないかと思うぐらいのスピードですが、それぞれ中身も濃いものが6つできました。S-ブランドは「イモ」をテーマとしています。芋の繊維を建築にする、たぶんそれも世界で誰もやったことがないんじゃないかと思います。コンテンツがイモの単体押しだけじゃなくて、製品もあって、今日、早速イモプリンを頂いたんですが、あんなにプリンでイモそのものであるみたいなものは食べたことがありません。こういうコンテンツを磨いていく境町の皆さんの度胸と言いますかセンスに改めて、感心しております。これからアフターコロナ、集中の時代から分散の時代へ、と言われています。どういう所が分散の受け皿になるのか、どういったところが魅力を発信して人々を受け入れるか、となった時、境町が筆頭のまちになると感じています。それを目指し、これからも橋本町長と一緒に走っていきたい、と思っております。

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S-ブランド制作発表会にて隈研吾と橋本正裕町長

「S-ブランド」について

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S-ブランド内装

隈研吾設計による六次産業化を推進する研究・開発施設「S-Lab」が2020年8月26日(水)、境町に完成した。「S-Lab」で開発された干し芋は、ふるさと納税で1億円を越える寄附額を頂くほどの人気商品となり、また町の新たな特産品として地場産業の振興や雇用増加にも繋がっている。

「S-ブランド」は「S-Lab」で開発した干し芋をブランディングし、関連商品の販売や、カフェメニューを提供する店舗「HOSHIIMONO100Café」として運営される。

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隈健吾建築「S-ブランド」平面図

施設概要
木造2階建て
敷地面積:179.25平方メートル
延床面積:106.33平方メートル(1階57.55平方メートル、2階48.78平方メートル)

境町の「隈研吾建築群」

「S-ブランド」がある中心市街地には、隈研吾が設計した「さかい河岸レストラン茶蔵」「さかいサンド」「S-Lab]「S-Gallery 粛粲寶(しゅく・さんぽう)美術館」4施設のほか、古民家をリノベーションした「河岸の駅さかい」など、まち歩きの新しい拠点が次々と生まれ、賑わいを創出している。
境町隈研吾建築群マップ

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境町の「隈研吾建築群」Map

「HOSHIIMONO 100Café(ホシイモノヒャッカフェ)」

店名の「HOSHIIMONO 100Café(ホシイモノヒャッカフェ)」は、100店舗チェーン展開出来るほどの魅力あるカフェにしたいという想いからネーミングされた。カフェでは干し芋を直販するだけではなく、エスプレッソマシーンを使用したコーヒーと干し芋のスイーツのマリアージュが楽しめる。干し芋に合うコーヒー豆や焙煎度合いを焙煎士が選定するなど、干し芋を愛する店主のこだわりが感じられるカフェメニューが提供される。

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「HOSHIIMONO 100Café(ホシイモノヒャッカフェ)」メニュー

道の駅さかいをはじめとする地元事業者と連携し、干し芋の加工品開発やブランディングなどにも積極的に取り組むことで、地域経済の活性化が期待されている。

HOSHIIMONO100Café (ホシイモノヒャッカフェ) 詳細

住所茨城県猿島郡境町(坂花町)1459-1
TEL0280-33-3118
営業時間平日11:00〜17:00 土日祝10:00〜18:00
定休日火曜