デジタルアート × AI 革新の融合

モントリオールの最新のライフスタイルデスティネーションであるロイヤルマウントに、8,000平方フィートのダイナマイトフラッグシップブティックがオープンした。この店舗は現代建築と最先端技術が融合した、ギャラリーのようなショッピング体験を提供し、日中から夜まで楽しめるファッションをテーマに、ユニークな買い物体験を展開している。

Photo credit: François Descoteaux

ダイナマイトブランドの名前は、ギリシャ語のδυναμις（dunamis）に由来し、「力」を意味し、この理念を基に設計された新しい店舗は壮大な入口、流れるようなゾーニング、時を超える素材、そして天井からの照明が特徴で、特別なブティック体験を強調している。また、店舗の入り口には3つのアーチが設けられ、顧客を魅力的な空間へと誘導し、商品展示エリアは親密な顧客関係を築くためのマイクロスペースを創り出している。

アートとファッションの融合：デジタルアートの導入

このブティックの没入感ある雰囲気はフランスのアーティストベレニス・ゴールマンによるデジタルインスタレーション作品でさらに高められる。作品はMASSIVartがキュレーションを担当し、Future / Natureと題されたこのインスタレーションは、自然の要素を抽象的に表現したビジュアル体験を提供する。時間や物質、光、水、細胞、そして人々の心と体の絶え間ない変化を讃える作品で、ブランド体験に芸術的なシナリオを加えている。

新たな小売体験：ファッションとテクノロジーの融合

この店舗の革新は顧客体験にも反映されている。店舗内ではパーソナルスタイリストによる一対一の特別な体験をすることができ、広々とした試着室では美しい自己表現と親密な試着体験が可能となっている。さらに、厳選されたコレクション、限定カプセル、スタイリストが常駐することで、洗練されたショッピング体験が完成する。店舗の建築にはカーブや真鍮の装飾、特注の水圧カッターフロア、ゴールドリーフのアクセントなど、優雅で洗練された要素が取り入れられており、LED照明や低排出のマイクロセメント壁など、環境に配慮した素材も積極的に使用されている。

技術革新を支える小売空間

RFID技術の導入により、リアルタイムの在庫管理が可能となり、正確な商品情報が提供されることで顧客満足度が向上している。さらに、AIとバーチャルリアリティを使用した店舗開発により、デザイン段階での革新的なアイデアを実現。さまざまなクリエイターとの協働が促進された。このような革新はGDIが小売業の最前線で新たな可能性を模索し続ける姿勢を象徴している。

グループ・ダイナマイト社

1975年に設立されたモントリオールを拠点とするグループ・ダイナマイト社（GDI）は、女性向けのファッションを提供するオムニチャネルブランドの代表的な企業。ダイナマイトとガレージのブランドを通じて、顧客に「あなたらしさを引き出す」ファッションを提案しており、北米での成功を収めている。

MASSIVart

2009年に設立されたMASSIVartはアートとデザインを通じてコミュニティと空間を結びつける創造的な戦略とプランニングを提供する企業。リアルエステート開発会社や自治体と協力し、公共・民間のスペースを活気ある目的地へと変えるプロジェクトを展開している。

ベレニス・ゴールマン

ベレニス・ゴールマンはポートランドを拠点とするフランスのアーティストで、3Dアート、デザイン、絵画を通じて知られている。Apple、Google、Nikeなどのブランドとのコラボレーションで名を馳せ、テクノロジーと魔法の関係を探る作品を制作している。

ロイヤルマウント

ロイヤルマウントはモントリオールの中心に位置する新しいライフスタイルデスティネーション。170以上の小売店や60以上のレストラン、体験型アトラクションが集結するこの複合施設は、地域に新しい活気をもたらすことを目指している。