三軒茶屋・キャロットタワーの生活工房ギャラリーにて岡本仁の展覧会が開催
世田谷区の公共文化施設「生活工房」にて、展覧会「岡本仁の編集とそれにまつわる何やかや。」が、2022年10月29日(土)から2023年01月22日(日)まで開催される。会期中には、ゲストを招いた対談も予定されている。
雑誌の編集やエッセイの執筆、展覧会の監修等を通じて、美術、デザイン、映画、音楽など、幅広い分野にむけられた興味関心を独自のスタイルで紹介してきた岡本仁。その活動を一つの肩書でとらえるのは困難だが、様々な事物を独自の文脈でつなぐという意味において、そこに共通してみられるのは「編集」的行為といえる。
編集者は作家ではないが、編集という営みは文章や絵画と同じく、その人があらわれる表現行為でもある。本展ではタブロイド版の冊子とギャラリーの空間によって、岡本仁の編集が生み出すもの(アウトプット)と、その背景(インプット)を紹介する。
アウトプットの一例として今回制作する冊子『ART FOR ALL vol.20』(税込1,100円、発行:生活工房)の特集テーマは、「いい絵って何だ?」。岡本仁が企画・編集し不定期に出版されるシリーズ『ART FOR ALL』の最新号は、多彩な分野の執筆者から寄稿を募った。一方ギャラリーの空間では、企画・編集することの源泉ともいえる品々、いわばインプットの部分を展示する。本や雑貨やデザインプロダクト、様々な地域のクラフトに写真・ポスターなど、岡本仁が愛してやまないものたち/気になるものたち(私物多数)がレイアウトされた空間からは、これまでに手がけた仕事の一端が垣間見える。
ソーシャルメディアが一般化したことにより、今では誰もが自分のメディアをもてるようになり、編集という行為はより身近になった。本展を通じて編集という概念をとらえなおし、その創造性に触れられる内容となっている。
対談イベント
- TALK 1:2022年11月27日(日) 若木信吾(写真家、映像作家)×岡本仁
- TALK 2:2022年12月11日(日) 田島朗(『BRUTUS』編集長)×岡本仁
時間:14:00~15:30
会場:生活工房セミナールームAB(キャロットタワー5F)
料金:各回1,000円
定員:各回申込先着80名
申込方法:各回とも10月29日12:00より生活工房WEBサイトにて受付開始
岡本仁 プロフィール
1954年、北海道生まれ。マガジンハウスにて『BRUTUS』『relax』『ku:nel』などの雑誌編集に携わったのち、2009年に退社。現在はランドスケーププロダクツに所属し、同社の幅広い事業の中でカタチのないもの=コミュニティづくりやコンセプトメイキングを担当している。2021年、鹿児島県霧島アートの森にて、展覧会「岡本仁が考える 楽しい編集って何だ?」を開催。主な著作に『ぼくの鹿児島案内』『果てしのない本の話』『ぼくの東京地図。』『また旅。』など。現在、雑誌『暮しの手帖』にて旅のエッセイを連載中。
「岡本仁の編集とそれにまつわる何やかや。」開催概要
会期 | 2022年10月29日(土)~2023年1月22日(日)※月曜休み(祝日は除く) |
会場 | 生活工房ギャラリー(三軒茶屋・キャロットタワー3階) |
時間 | 9:00~12:00 |
料金 | 入場無料 ※関連イベントは有料 |