建築家 隈研吾が設計監修した岡山大学共育共創コモンズの愛称が「OUX」に決定
隅研吾 岡山大学特別招聘教授が監修し、2023年1月に岡山大学津島キャンパスに完成した「共育共創コモンズ」の愛称が「OUX(オークス)」に決定し、2023年1月26日に開催された完成披露式典にて発表された。環境に優しい木質系材料CLTを活用した木造建築「共育共創コモンズ」は、カーボンニュートラル・脱炭素社会に貢献し、地域の産業活性化のための新たな交流と共創の場を提供する。
愛称「OUX」の由来
- 岡山大学の「OU」と、共育・共創の交流を表す「X」
- Optimal(最良・最適な)UX(ユーザーエクスペリエンス)を提供する場
- 「オーク(樫・楢)」や「大楠」」を連想させ、岡山のシンボルツリーたる大樹のイメージ
決定プロセス
今回決定した愛称は、岡山大学学生、教職員、その他岡山大学を応援する全ての人を対象として募集がかけられ、242件の応募があった。集まった提案の中から、岡山大学学生と教職員によるWEB人気投票を行い、上位12位の作品を中心に、学長や理事を構成員とする岡山大学共育共創コモンズ愛称選考委員会にて選考が行われ決定された。提案者は、岡山大学職員の田邊光伸さん。
設計監修 隈研吾のメッセージ
「広く興味を持って、広く学んで」
岡山大学共育共創コモンズは、 CLTを活用した木造建築物の可能性を追究しました。 岡山大学の学生が、いろいろな人のいろいろな意見や価値観を受け止めることのできる、大きくてやさしい人になってほしい願いを込めて 設計しています。建築物は大きいけれど、その仕事はたくさんの人が協力して小さなことの積み重ねでできていることを、この原寸大の教材から学んでください。
20世紀は、「密なハコ」にたくさんの人間を詰め込むことで効率を追求してきました。 コロナの疫病は、それが人の幸せにつながらないことに気づかせてくれました。コロナの後を生きるみなさんは、この「木のハコ」で、人が本当に幸せになれる新しい生き方を考えてください。