「WOOD CHANGE AWARD」の受賞6作品を発表
国産材の需要創出・利用拡大を支援するプロジェクト「WOOD CHANGE CHALLENGE」の活動の一環として行われた国産材を活用するアイデアアワード「WOOD CHANGE AWARD」の受賞作品が決定。
2020年11月から、国内外より未発表の作品やプロトタイプ、コンセプトスケッチやサービスまで幅広くアイデアを募集。木材を活用する職業以外の、グラフィックデザイナーや映像作家、アニメーターらのほか、学生、主婦など様々な参加者より、100を超える応募作品が集まった。
審査を経て、現役の林業従事者が開催する「もりのがっこう(仮)」を創立するアイデアがゴールドを受賞。シルバーには木材の吸湿性を利用して開閉するファサードシステム、ブロンズには自分で育てた苗が製品になって戻ってくる「戻り苗」のアイデアが受賞。その他ピックアップ賞には、3作品が選出され、新たな国産材活用の可能性が広がった。
また異分野のクリエイターたちが集結し、新しい国産材の活用を試みたクリエイティブセッション「WOOD CHANGE CAMP」ではオンラインでの活動を中心に3チームに分かれて、アイデアのプロトタイプ制作を行った。
このたび、2021年3月5日(金)から18日(木)の14日間、東京・代官山 蔦屋書店にて「WOOD CHANGE AWARD」の受賞作品や「WOOD CHANGE CAMP」作品を展示。さらに、5日(金)にオンラインで開催する授賞式では、「WOOD CHANGE CAMP」のプレゼン大会も実施し、3チームの中から一般投票でBEST CAMP賞を決定する。
「WOOD CHANGE AWARD」受賞作品
クリエイター:足立成亮、陣内雄、神輝哉、 金内智美、木野哲也、 SHIN sasaki、野中穂(林業従事者、NPO法人理事、福祉事業・観光、北欧雑貨店主、文化芸術事業プロデューサー 、デザイナー、カメラマンで構成)
作品概要:森林・林業現場への興味関心を高めることを目的に「こんな森があったらいいよね」を共有・実現する場として、現役の林業従事者がひらく「もりのがっこう(仮)」を創立するアイデア。環境保全型林業の現場として稼働している札幌市内山林から、北海道各地へ展開することを想定。
シルバー:「Hygrosensitive Shape-Shifting Facade」
クリエイター:Zhenfang Chen(研究者)
作品概要:木材の吸湿性を利用して、相対湿度の変化に応じて、晴天時には閉じ、雨天時には開く、気象に敏感な、可動ファサード。実験や、試作でのテストも実施した上で提案している。
クリエイター:奥川季花、西来路(編集者、グラフィックデザイナーで構成)
作品概要:林業で使用されるスギ、ヒノキ、ウバメガシの苗を家庭で育て、山に植えてもらい、同じ山で育った木が製品となって、手元に戻ってくるというサービス。 木材製品への愛着と、日本の森林に対する関心を高め、 林業界の課題の一つである日本木材の国内消費増加につなげる考え。
審査員
- 永山祐子/建築家
- 秋吉浩気/建築家 /メタアーキテクト/VUILD株式会社代表取締役CEO
- 佐藤ねじ/アートディレクター/プランナー
- 若杉浩一/武蔵野美術大学 造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科教授
授賞式&トークイベント(オンライン)開催概要
開催日 | 2021年3月5日(金) |
時間 | 18:00~20:00 |
配信URL | |
一般投票URL | https://bit.ly/38u63Hp |