第25回記念イベントプログラムが明らかに
第25回リフォード・ガーデン・インターナショナル・ガーデン・フェスティバルが2024年6月22日(水)から10月6日(日)まで開催される。テーマは「The Ecology of Possibility(可能性のエコロジー)」。
ディスカッション・デイズ:広がる可能性
第25回を迎える本フェスティバルは、楽しく示唆に富んだディスカッション・デイより幕を開ける。2001年に始まった本フェスティバルによる初めての会議型イベント「ディスカッション・デイズ」が祝日であるケベックの日の週末にグラン=メティスで行われる。この学際的なイベントには、専門家、専門家、学生、2024年大会のデザイナー、そして一般の人々が一堂に会する。ディスカッション・デイズは、単なる講演会ではなく、建築環境、文化的景観、生物多様性についてのアイデアを共有し、先入観に挑戦するための安全な空間を作り出すことを目的としている。基調講演は、ドメーヌ・ドゥ・ショーモン・シュル・ロワールと国際ジャルダンフェスティバルのエグゼクティブ&アーティスティック・ディレクター、シャンタル・コリュー=デュモンが行う。ディスカッション・デイズのプログラムはこちらより確認できる。
特別会場企画
パーゴラ / ジェローム・ラピエール建築事務所
本フェスティバルのメインエントランスを飾る小さなパビリオンはジェローム・ラピエール建築事務所が手がけており、フェスティバル初日に落成式が行われる。古くより日よけを創り植物の支柱としても役立つパーゴラを現代的に再構築。レッドオークのスラットを織り込んだ薄い壁で作られたパーゴラが周囲の庭園の光と影の戯れを讃える。
Bruissement d’ailes / ドメーヌ・ドゥ・ショーモン・シュル・ロワール・インターナショナル・ガーデン・フェスティバル(ベルナール・シャピュイ、ジョルジュ・ヴァフィアス)
フランスとケベック州の二国間協定の賜物ともいえる「Bruissement d’ailes」では、基本に立ち返り自然環境にできる限り近づく必要性があること、世界の温帯地域が気候変動と自然生息地の破壊に現在直面している状況をプレゼンテーションする。地球上の全員が気温上昇の有害な影響を和らげ、ヒートアイランドと闘い、水不足や日陰不足の問題に対処するために新しい方法や伝統的な方法を用いるなど、可能な限りのことを行い気候の変化に適応することが求められていることを伝える。
新しい庭園にむけて:提案募集
今回、アーティスティック・ディレクターのÈve De Garie-Lamanqueが庭園の未来を想像するデザイナーを募集したところ、応募総数216件(30カ国)が集まり、その中から以下4つのプロジェクトが選出された。
- 「Couleur Nature」(Vanderveken, Architecture + Paysage|カナダ、ケベック州サン=ランベール)
- 「FUTURE DRIFTS」(Julia Lines Wilson|アメリカ)
- 「Rue Liereman / Organ Man Street」(Pioniersplanters|ベルギー)
- 「Superstrata」(mat-on|イタリア)
リフォード・ガーデンズ・インターナショナル・ガーデン・フェスティバル
2000年に創設された北米で最も重要なコンテンポラリー・ガーデン・フェスティバルのひとつ。初開催以来、180を超える現代庭園がグラン・メティスで展示され、またカナダや世界各地で学外プロジェクトとして開催されている。ガスペ半島の玄関口に位置するレ・ジャーダン・ド・メティス/リフォード・ガーデンで開催されるこのフェスティバルは、エルシー・リフォードが造園した歴史的な庭園に隣接する場所で開催されるため、歴史と現代性の架け橋となり、保護、伝統、革新の間の対話として捉えられている。フェスティバルでは毎年、70人以上の建築家、ランドスケープ・アーキテクト、デザイナーなど、さまざまな分野の人々が手掛けた20以上のコンセプチュアル・ガーデンが展示される。このフェスティバルは、国際関係・フランス語圏省が2年に1度、その地域の国際的名声に貢献した団体に授与する名誉あるエクトール・ファーブル賞(2007年)をはじめ、長年にわたり数々の栄誉に輝いている。