宣伝会議 東京コピーライターズクラブ編集の『コピー年鑑2022』が発刊

マーケティング・広告・広報の専門誌を発行する宣伝会議より、書籍『コピー年鑑2022』(編集:東京コピーライターズクラブ)が全国の有力書店とオンライン書店で2023年2月21日に発売された。本書は、2022年6月に発表となった「TCC賞2022」全入賞作品を収録した年鑑。TCC賞受賞作をはじめ644点を全収録している。還暦の年鑑にもあたる60冊目となる本書のテーマは、1周回って最初に戻るという意味も含め、初心にかえって0から学ぶ、という考えから「学ぶ年鑑」としている。ブックデザインも初心に戻り、1963年の「コピー年鑑」第一号のデザイン(AD:原弘)を踏襲し、そこにアートディレクター 相楽賢太郎が新たな解釈を加え、22種類のカラーリングをデザインしている。adf-web-magazine-sendenkaigi-tcc-advertising-copy-annual-2022-1

TCC賞とは

東京コピーライターズクラブが主催するTCC賞は、1962年にスタート。現役の最前線にいるコピーライター、CMプランナーが広告コピーに着目して選ぶ、他に類をみない広告賞で、2022年に60回目を迎えた。

2022年度は一般部門 4,136点、新人部門 298名の中から、グランプリ 1作品群・TCC賞 14作品群・最高新人賞1名・新人賞15 名・審査委員長賞4作品を選出。この入賞作品他、審査を通過した644点を収録したのが『コピー年鑑2022』である。adf-web-magazine-sendenkaigi-tcc-advertising-copy-annual-2022-3

テーマ「学ぶ年鑑」

60冊目となる本年鑑のテーマは、「学ぶ年鑑」。尾上永晃編集長は「くしくも60冊目。還暦の年鑑。還暦とは1周回って最初に戻るという意味も含んでいる。なので初心にかえって、0から学ぶ」という考えから、このテーマを設定。昨今の広告をとりまく状況から、言葉の技術だけではなく、時代の意識や価値観もアップデートすることで、コピーをより社会へと開かれていくものにしたいと考えた。そして、本年度の受賞者を中心としたコピーライターと、社会の価値観や考え方の変化の中心にいる研究者や専門家による公開対談を実施。本書では、その議論をまとめて収録している。

また、最終審査委員・一次審査委員、あわせて93名による全体講評、TCC最高賞・TCC賞への最終審査委員全員による講評をはじめ、新人賞受賞作品とファイナリストにも講評を掲載。審査委員が選んだコピーの切り口や視点、着目した表現について学ぶことができる。

22種類デザインされたカラーリングは、3月上旬まで、東京・SHIBUYA TSUTAYA(渋谷)、代官山 蔦屋書店、銀座 蔦屋書店、六本木・文喫で展開される。これらの書店では実際にカラーリングを見て、本書を選ぶことができる。adf-web-magazine-sendenkaigi-tcc-advertising-copy-annual-2022-2

本書の特徴

  • 2022年に発表されたTCC賞受賞作をはじめ644点を全収録。
  • 最終審査委員・一次審査委員の全体講評、各受賞作品・ファイナリストへの講評を掲載。
  • カバーは22種類のカラーリング
  • 公開対談として実施した特別企画「言葉は学ぶ」を収録。
    1. サステナブルと広告:土井善晴(料理研究家)×三島邦彦(電通)
    2. ウェルビーイングと広告:石川善樹(予防医学研究者/博士 医学)× 田中直基(電通)×栗田雅俊(電通)
    3. 若者にとって、いま一番効く言葉とは:長田麻衣(SHIBUYA109エンタテイメント/SHIBUYA109 lab. 所長) ×福部明浩(catch)
    4. 言葉の多様性と向き合い続ける:牟田都子(校正者)×尾形真理子(tang)
    5.  AIは広告を、生活をどう変えていくか?: 松島倫明(『WIRED』日本版 編集長)×中野仁嘉(博報堂)×花田礼(電通)

『コピー年鑑2022』書籍概要

編集東京コピーライターズクラブ
発行宣伝会議
編集長尾上永晃
アートディレクター相楽賢太郎
発売2023年2月21日
定価22,000円(税込)
ISBN978-4883355587