MASの主材「ヒノキ」の可能性を探るクリエイター作品群を公開
熊野亘がデザインディレクターを務める木工家具ブランド「MAS(マス)」の主材であるヒノキに焦点を当てた展示会「PROJECT HINOKI II」の巡回展が、2025年11月22日(土)からの新横浜ショールームを皮切りに全国4か所のカリモク家具ショールームで順次開催される。
本展は、2024年4月開催のミラノデザインウィークで開催した「PROJECT HINOKI」、そして2025年1月から3月までの期間でKarimoku Commons Tokyoにて開催し好評を博した「PROJECT HINOKI II」の2つの展示会の内容を再編成したものとなっている。ヒノキに関するリサーチ展示やクリエイターの作品群展示を通じてヒノキが持つ豊かな魅力を体験できる展示となっている。
展示内容
MASのデザイナーでもあるVille Kokkonen(ヴィッレ・コッコネン)は、日本各地の主要なヒノキの産地を視察した記録を、伐採現場の写真や映像を交えて紹介。ヒノキを取り巻く現状をリアルに伝える。また、ヒノキの可能性を広げる試みとして様々なフィールドで活躍するクリエイターたちが参加し、彼らの解釈でヒノキを活用した作品群を展示。従来の建材や道具といった用途に留まらない、未来に向けたヒノキの新しい魅力を感じることができる。
デザイナー
熊野亘
プロダクトデザイナー。2001-2008年にフィンランドへ留学、帰国後Jasper Morrison氏に師事。2011年にデザインオフィス“kumano”を設立し、環境、機能性、地域性など、背景のあるデザインをテーマにNIKARI、CAMPER、カリモク家具、天童木工などの国内外のメーカーとプロジェクトを手掛ける。2021年にスイスのローザンヌ州立美術学校(ECAL)にて教鞭をとり、同年秋より武蔵野美術大学准教授に就任。
Ville Kokkonen(ヴィッレ・コッコネン)
1975年にフィンランドで生まれる。スイスを拠点とする彼のオフィスでは、技術的・科学的発見によって導かれるプロジェクトポートフォリオが多く、活動の中心となっている。コッコネンの作品は、プロダクトデザイン、素材・文化研究、工芸、応用科学、エンジニアリングなど幅広い分野を一体化させることで成り立ち、また、より健康的な生活環境の実現と社会問題の解決へサステナブルなアプローチから生まれる。2017年から2021年までアアルト大学の芸術・デザイン・建築学部で家具デザインの教授職を務め、現在も多くの教育機関で講義を行う。
Daniel Rybakken (ダニエル・リーバッケン)
1984年にノルウェーで生まれる。デザイン部門での美術学修士号を取得。2008年にスウェーデンのヨーテボリでStudio Daniel Rybakkenを設立。以来、スカンジナビアで最も受賞歴の多いデザイナーとして、国際的に高く評価されるデザイナーの1 人である。Luceplan、Artek、Vitra、HAYなどの一流メーカーのために家具をデザインするだけでなく、パナソニックやGivenchyではプロダクトデザインに携わり、またVolvo /Polestarのイルミネーション・アート・ディレクターとしても活躍する。2014年と2016年には、イタリアで最も歴史と権威のあるデザイン賞「コンパッソ・ドーロ賞」を受賞し、スカンジナビアのデザイナーとして初めての偉業を成し遂げた。
「PROJECT HINOKI II」巡回展開催概要
| 会期・会場 | ①新横浜ショールーム:2025年11月22日(土)~2026年1月12日(月・祝) ②本社ショールーム:2026年2月7日(土)~2月15日(日) ③関西ショールーム:2026年3月14日(土)~3月22日(日) ④お台場ショールーム:2026年4月25日(土)~5月6日(水・祝) |
| URL | https://mas.karimoku.com/ |

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