最新アイテムとコレクションの中から14名のデザイナーが手掛けた多彩な製品を展示

ルイ・ヴィトンはミラノサローネ国際家具見本市2022にて「オブジェ・ノマド コレクション」誕生10周年を祝い、2022年6月7日(火)14時~18時、6月8日(水)から6月12日(日) まで10時〜20時にガラージュ・トラヴェルシにて展示される。メゾンはアイコニックなランドマークであるガラージュ・トラヴェルシ内の特設エキシビションスペースにおいて、アトリエ・オイ、カンパーナ兄弟、ロー・エッジズがデザインした最新アイテムとコレクションの中から14名のデザイナーが手掛けた多彩な製品を展示する。

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アトリエ・オイ「ベルト・バースツール」(右)

2012年に誕生して以来、独創的で機能性に優れた家具とオブジェのコレクションである「オブジェ・ノマド」は進化を続け、国際的に著名なデザイナーの作品を次々と発表してきた。パトリシア・ウルキオラからインディア・マダヴィ、フェルナンド & ウンベルト・カンパーナ、アトリエ・オイ、ロー・エッジズ、アトリエ・ビアゲッティ、ザネラート / ボルトット、アンドリュー・カドレス、吉岡徳仁、フランク・チョウ、nendo、ダミアン・ラングロワ・モーリーン、バーバー & オズガビー、マルセル・ワンダース スタジオまで、コラボレーションに名を連ねるデザイナーの幅を広げている。いずれの「オブジェ・ノマド」も、メゾンの160年以上にわたる「旅の真髄(こころ)」にインスパイアされ、そのエスプリの再解釈に挑んだ作品であり、デザイナーの創造性とルイ・ヴィトンのサヴォアフェール(匠の技)のユニークなコンビネーションの表現。今や60点を超える製品を擁する同コレクションは、今年のミラノサローネにおいても特別な存在感が発揮される。

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アトリエ・オイ「ベルト・サイドスツール」

ミラノサローネでは新作「オブジェ・ノマド」5点が披露される。コレクション創設時から「オブジェ・ノマド」に関わってきたスイスのデザインスタジオ、アトリエ・オイは定番となった「ベルト・チェア」にインスパイアされた「ベルト・ラウンジチェア」、「ベルト・バースツール」、「ベルト・サイドスツール」の3作品を発表。いずれも帯状の上質なルイ・ヴィトンのレザーをメゾンのバッグに使用されている真鍮のバックルで留めた座面を特徴としている。寝心地の良い「ベルト・ラウンジチェア」とポータブルな「ベルト・サイドスツール」はエレガントなメタルと木材のフレームを備え、高さのある「ベルト・バースツール」は優美なメタルフレームが印象的。カンパーナ兄弟はブラジルの結婚式や子供たちのパーティで出されるお菓子の名前を冠し、クッションを組み合わせたソファ「ボンボカ」の新バージョンとして4人掛けのソファを提案。雲の形にインスパイアされたデザインであり、取外し可能な布張りのクッション11個が革張りの堅牢な骨組みにフィットするようにセットされている。そして「オブジェ・ノマド」の新作ラインナップを締めくくるのはロー・エッジズのインドアおよびアウトドアの2つのバージョンが揃う「コズミック・テーブル」。このテーブルの独創的な「インフィニット」カーボンファイバー製のベース部分はインドア版においては明るい色のルイ・ヴィトンのレザーで覆われているが、アウトドア版ではエネメル加工、つまり風雨にさらされた金属の風合いを出す加工が施されている。どちらのバージョンも入念な手作業で加工された美しいガラストップを備えている。

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フェルナンド & ウンベルト・カンパーナ 「ボンボカ GM」

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ロー・エッジズ「コズミック・テーブル アウトドア」

サローネ期間中「オブジェ・ノマド コレクション」から選ばれた多彩な製品がミラノのランドマークの1つであるガラージュ・トラヴェルシ内の特設エキシビションスペースで展示される。イタリア合理主義建築を代表するガラージュ・トラヴェルシの2フロアに跨るこのエキシビションスペースでは、「オブジェ・ノマドコレクション」の創意工夫、想像力、サヴォアフェール(匠の技)の広がりを実感することができる。フランク・チョウがデザインし流れるような曲線が美しい「シグネチャー・ソファ」と「シグネチャー・アームチェア」、カンパーナ兄弟が手掛けたカラフルな壁飾り「アグアカテ」、遊び心溢れるプーフ「メレンゲ」、マルセル・ワンダーススタジオによる息を呑むほど美しい「ペタル・チェア」、そしてルイ・ヴィトン スタジオがデザインを手掛けたムラーノガラスの球体を重ねたエレガントな照明「トーテム・リュミヌー」など、昨年発表された6点の「オブジェ・ノマド」などが展示される。

スタジオ・ロシェルによるノヴァ・ハウスを著名なサン・バビラ広場にて展示

さらにミラノサローネにおけるルイ・ヴィトンの存在感を印象付けるのは毎回行われているノマディックな建築物の展示──シャルロット・ペリアンのラ・メゾン・オー・ボール・ド・ロー(水辺の家、2015) 、マッティ・スローネンのフトゥーロ・ハウス(2017)、ジョージ・キャンディリスのヘクサキューブ(2018)、坂茂のペーパー・テンポラリー・スタジオ(2019)に続き、今年はノヴァ・ハウスをミラノに展示。1972年に建築家のミシェル・ユドリジエとM.ローマがスタジオ・ロシェルの依頼で設計したノヴァ・ハウスはスチールフレームを特製のアルミ合金薄板180枚で覆った、卵型の居住空間。2つのベッドルーム、リビング、キッチン、バスルームを含む45平方メートルであり、ミラノサローネ期間中ミラノのサン・バビラ広場にて、2022年6月7日(火)から6月12日(日)まで展示される。