DIOR 2021秋メンズコレクション
ディオールのウェブサイトにて2021秋メンズコレクションが発表された。世界中の現代アート作品との提携というディオールの新しい伝統に基づき、ディオール・メンズアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)はアメリカのアーティスト、ケニー・シャーフ(Kenny Scharf)とコラボレーションした。
独特かつアイコニックな美学でポップカルチャーとSFの世界を描くケニー・シャーフは、歴史的な芸術運動を取り入れたカートゥーンの影響を受け、未来的な作品を生み出しているアーティスト。2021秋メンズコレクションのために特別に作られた新シリーズとして発表されるアーカイブ作品(十二支を構成する動物のキャラクターを表すスケッチ)と共に、ケニー・シャーフの作品はディオールのアトリエでプリントと刺繍に展開された。
メゾンディオールの特徴であるテイラリングは、高まったドレスアップのムードを強調するための土台。「テイラー オブリーク」のテイラードコートとスレンダーなシングルブレストのジャケットは、「バー」ジャケットへのオマージュとして、体にゆったりと沿い、リラックス感があり、ウエストにベルトを付けている。ファッションに革命を起こした「ニュールック」と時代を超えて愛されるディオールアイコンの進化のひとつ。
コレクションのインスピレーションの源となったのは中国。クリスチャン・ディオール自身のデザインにも影響を与え、何世紀にもわたり創造性と工芸の中心となっている。伝統的な中国の技術と素材がフランスのクチュールメゾンの表現に変換され、芸術性のグローバルな本質を強調する。ユン・アンのモダンジュエリーはジェイドとラピスを使い、羽細工の工房メゾン・ルマリエは菊の花をブートニアとして再解釈。帽子デザイナー、スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)によるタンバリンスタイルのベレー帽もルックを引き立てる。また、コレクションの発表にあわせて、Instagram, FacebookとSnapchatでは新たなARフィルターをリリース。