トキワ荘マンガミュージアム
豊島区では、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のために開館を延期していた「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を2020年7月7日(火)にオープンする。
トキワ荘は、昭和27年(1952年)に建てられ、昭和を代表するマンガ家たちが若手時代に集い、切磋琢磨した伝説のアパート。老朽化のため、昭和57年(1982年)に解体されたが、写真や聞き取りにより、外観から間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋から、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿を忠実に再現した。また、1階のマンガラウンジにはトキワ荘のジオラマのほかに警視庁五方面記者クラブから寄贈を受けた「トキワ荘の天井板」を特別展示している。
本ミュージアムの建設にあたり、施設整備及び運営費として、区はふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から幅広い賛同を得て、個人・法人合わせて960件・4億2,475万円(区内508件・1億8,625万円、区外452件・2億3,850万円、 6月26日現在)と多くの支援があった。3万円以上寄附した方の名前が、ミュージアムへのアプローチに設置した銘板に刻まれている。
開館記念企画として、【「漫画少年とトキワ荘」~トキワ荘すべてはここからはじまった~】を2020年7月7日から9月30日まで開催する。『漫画少年』は手塚治虫が「ジャングル大帝」を連載し、全国のマンガ家を目指す若者たちがこぞってマンガを投稿した雑誌。この投稿欄を通して多くのマンガ家が育ち、交流がうまれた。 現存数が少なく、極めて貴重な『漫画少年』約100冊を一斉公開するとともに、1986年に豊島区立郷土資料館で開催した特別展「トキワ荘のヒーローたち」の際、マンガ家の皆さんに寄せ書きしていただいた襖も展示している。
なお、新型コロナウイルス感染予防の観点から密になることを避けるため、当面の間は事前入館予約制となる。