あらゆる境界を超えて伝統と現代アートを融合したアーティストを世界市場と繋ぐ
特別展 「工芸的美しさの行方 - うつわ・包み・装飾」が東京と京都で開催される。東京開催はTERRADA ART COMPLEX Ⅱ BONDED GALLERYにおいて2024年7月4日(木)から7月16日(火)まで、京都開催は建仁寺において2024年11月3日(日)から11月5日(火)まで開催予定。本展は観光庁「特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業」に採択されている。
美しさと実用的な価値を兼ね備える日本の美術工芸品は、卓越した技から生み出される精巧さ、その希少性から世界の注目を集めている。キュレーションは秋元雄史、高山健太郎が手がけ、日本が誇る伝統的な工芸技法や材料を基点とし現代アートの表現力、コンセプトを併せもつ作品を制作する10人のアーティストを紹介。北陸のアーティストも参加し、日本の美術工芸にとって重要地域である北陸地域の震災復興にも繋げていく。
展示コンセプト
アートがものの姿をとる以上、そこには技法・材料、制作動機としてのコンセプト、そして表現という3つの要素が存在する。一般的に、工芸は技法・材料を基にし、現代アートはコンセプトを基にするが、それらの要素をオリジナルな視点から探求し、バランスよく制作された作品は、高いクオリティをもっている。最近では、工芸と現代アートが交差し、両方の特徴をもつ優れた作品:工芸的なこだわりを持ちつつ、現代アートの表現力やコンセプトを併せもつものが生まれている。本展では工芸が基点でありながら、ジャンルを超えて制作をしている10人のアーティストを紹介。今回は「うつわ」形という工芸的な美しさをテーマにしている。
作品例
キューレーター
秋元雄史 / Akimoto Yuji(監修・キュレーター)
東京藝術大学名誉教授、金沢21世紀美術館特任館長国立台南芸術大学栄誉教授、美術評論家。1955年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。1991年から直島のアートプロジェクトに携わる。地中美術館館長(2004~2006年)をはじめ金沢21世紀美術館館長(2007~2016年)、東京藝術大学大学美術館館長・教授(2015~2021年)、練馬区立美術館館長(2017~2023年)を歴任し、2021年から「北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI」の総合監修・キュレーターを務める。
高山健太郎 / Takayama Kentaro(共同キュレーター)
株式会社artness 代表取締役。1982年大阪府生まれ。2004年公益財団法人福武財団に入社。2011年まで直島、豊島、犬島の美術館の立ち上げやアートプロジェクトに携わる。2013年にディレクターとして文化事業会社ノエチカの創業に携わり、「KOGEI Art Fair Kanazawa」や「KUTANism」など工芸に特化したアートフェアや芸術祭の立ち上げに8年間携わり、2021年4月アート事業会社の株式会社artnessを創業。主な展覧会やプロジェクトに、「北陸工芸の祭典GO FOR KOGEI」のキュレーションや、文化芸術界に特化した日本で初めてとなるジョブフェア「ART JOB FAIR」等を手掛けている。
日本の美術工芸を世界へ 特別展「工芸的美しさの行方 - うつわ・包み・装飾」東京開催 概要
会期 | 2024年7月4日(木)〜7月16日(火)※毎週月曜日は休業 |
時間 | 11:00~19:00 |
会場 | TERRADA ART COMPLEX Ⅱ BONDED GALLERY |
料金 | 無料 |
URL | https://artkogei.com/ |
日本の美術工芸を世界へ 特別展「工芸的美しさの行方 - うつわ・包み・装飾」京都開催 概要
会期 | 2024年11月3日(日)~11月5日(火) |
時間 | 10:00~16:30受付終了(17:00閉門) |
会場 | 建仁寺 書院 |
料金 | 無料(別途、建仁寺の拝観料が必要) |
URL | https://artkogei.com/ |