沼田侑香「Sampling Theorem」展

モンブランとThe Chain Museumによる若手アーティストの作品展示の第3弾が2021年1月14日から3月31日まで開催される。2020年4月からスタートした「MONTBLANC× The Chain Museum」の共同企画で、今回は初の個展であり、アーティストの沼田侑香の個展「Sampling Theorem」が開催される。

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沼田侑香 Discrepancy between reality and information 制作年: 2020年

沼田は1992年に生まれ、物心を持った時からネットが生活に欠かせない存在であるデジタルネイティブ世代と呼ばれる時代に生まれた。作品はパソコン上で加工されたイメージをインスタレーションや、絵画などによって展開する。インスタレーション素材の一部で、アイロンビーズという子供のおもちゃを使用したものがあり、アナログな表現方法を用いながらもコンピューターバグのような視覚的なズレを生み出す手法を用いて、デジタルなイメージを作品に取り込んでいる。モチーフには人間、食べ物、街の風景、コンピュータ上のグラフィックなど日常に密接なモチーフを使用し、見る側の人々へ親近感や既視感を彷彿とさせる試みを行う。また本展では、ショーウィンドウと店内にて作品の展示販売をおこなう。

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沼田侑香 freeway colaを持つ手 制作年:2020年

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沼田侑香 Utopia  制作年:2019年 展示:「世界の砂を露で洗う」より

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沼田侑香 All fake 制作年:2018年

本展タイトルの「Sampling Theorem(標本化定理)」とは、アナログ信号をデジタル信号へと変換する際に、どの程度の間隔で標本化(Sampling)するのが良いかを定量的に示す定理である。標本化された格子状の離散的データは「画素」あるいは「ピクセル」と呼ばれ、デジタル画像の最小単位となる。沼田は、この最終単位をイメージの根源的な要素として捉え、身体を通じたアプローチを加えた。アーティストの手仕事によって浮かび上がるひとつひとつの要素は、不思議な鑑賞体験をもたらす。沼田が挑むのは、デジタルなものとリアルなものの境界の攪拌であり、二次元と三次元を往還するイメージの創出である。

沼田侑香 「Sampling Theorem」概要

会期2021年1月14日~3月31日 (予定)
※会期が変更になる可能性あり
会場モンブラン銀座本店 (2F・3F・ショーウィンドウ)
住所東京都中央区銀座7-9-11
開館時間月~日:11時00分~20時00分
休館日無料