ミシュランスターを獲得したシェフパウロ・アイラウドが率いる新しいレストランラウンジNoi

ビクトリア・ハーバーの一角に位置するフォーシーズンズ香港は、美食とウェルネスを融合させたランドマークと言われている。開業から16年目の2021年、インターナショナルインテリアデザインスタジオAB Concept (エイ・ビー・コンセプト)がデザインした新た空間が公開された。AB Conceptは、大規模な改装の一環としてホテルのエントランスと玄関前の広場、ロビーとロビーラウンジギャラリー、受賞歴のある新しいカクテルバー「ARGO」を設計しているが、さらに2022年8月、ミシュランスターを獲得したシェフ、パウロ・アイラウドが率いる新しいレストランラウンジNoi のデザインを発表した。

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Italian Silhouette のダイニングルーム. Image credit AB Concept

AB Conceptはシェフが描き上げたデザインブリーフに沿い、レストランをイタリアンスタイルのダイニングルームItalian Silhouetteと、香港のパノラマビューを一望することのできるワインバーキオスクを備えたカジュアルなブレイクアウトラウンジDoodle Gardenの2つのゾーンに分けている。インテリアはイタリアの面影を残しながら、日本風のテイストを散りばめたデザインコンセプトに仕上げた。イタリア建築と現代的な家具を融合させ、イタリア系アルゼンチン人であるAiraudoシェフのバックグラウンドとその伝統に敬意を表し、ワインセラーも備えている。イタリア語で「私たち」を意味する「Noi」。Airaudoシェフ自身が幼少期に大好きだった料理、80年代と90年代のヒットプレイリスト、過去の旅や観た映画にビデオゲーム、そしてたくさんのタトゥーから着想を得た遊び心あふれるインテリアなど、その半生を体現したようなエナジーと楽しさに溢れる空間で本格的なファインダイニングを提供する。

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Foyer at Doodle Garden. Image credit AB Concept

カーペット、壁、天井にあしらわれたアーティスティックな装飾や、ポップアートをモチーフにした2つのプライベートダイニングルームなど、店内のいたるところでグラフィックが施され、アートと料理の融合が演出されている。プライベートダイニングでは、イタリアのルネッサンス期のモールディングを現代風にアレンジしてポップアートの要素を取り入れ、イタリアの著名な老舗家具メーカーPoltrona FrauとのコラボレーションによるAB ConceptのViolaチェアで、ゆったりとくつろぐことができる。また、2つ目のプライベートダイニングスイートには隠し扉を通じて入ることができ、どちらの部屋からも、2つの部屋を隔てる厳選されたワインセラーに入ることが可能となっている。

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Italian Silhouette from left, Doodle Garden - ceiling detail Image credit AB Concept

Italian Silhouetteはイタリアの伝統的なモチーフに着想を得たメインダイニングで、深い青、ブロンズ、ダークティンバー、レザー、波打つガラス、シルバーのトラバーチンなど、豊富な素材とカラーパレットが特徴的。オープンキッチンを見下ろすバンケット席には日本瓦が敷き詰められ、その向こう側のDoodle Gardenとは竹のスクリーンで仕切られ、幾重にも重なった雰囲気が心地よい空間となっている。

Noiのビジョンは、活気ある街のシーンに合った楽しいファインダイニングを作り、シェフであるPaulo Airaudoの理念を讃えることでした。私たちは、シェフの半生を初め、地域の伝統に関する遊び心にあふれたエピソードを交えながら、お客様をユニークかつ本格的な食の冒険へとお連れします。コンテンポラリーイタリアンというコンセプトのもと、最高級の素材を使った内装やオーダーメイドの家具、匠による一流の技を随所にご覧いただけるかと思います。

AB Conceptデザイナー Ed Ng

AB Concept

AB Conceptは、建築家のTerence Ngan とインテリアデザイナーのEd Ng によって1999年に香港で設立されたデザインスタジオ。これまで20年以上にわたり、世界各国の商業施設や個人邸宅のインテリアデザインを通じて、クライアントの価値観や世界観を手触りのある実際の空間へと表現してきた。さまざまな世界的なホスピタリティブランドのクリエイティブパートナーとして、人々がいまその瞬間に存在していることを楽しめる空間を提供し、個性的でありながらも、誰もが使いやすい家具や照明、そしてテキスタイルをデザインする。

Chef Paulo Airaudo

シェフのパウロが作る料理は、世界最高峰のレストランで修業してきた実績に裏打ちされている。彼の最初のレストランであるジュネーブの「ラ・ボッテガ」と娘の名前が由来となったレストラン「アメリア」は、共にオープンしてから6ヶ月足らずでミシュランを獲得。2021年には「アメリア」で、美食の地バスクにてミシュラン2つ星を獲得し、初の外国人シェフとして歴史を刻む。そして2019年には「ジュネス・レストランツ・イノベーション・アワード」で、現代ヨーロッパ料理を進化させる役割として評価され、その後も世界各地(サン・セバスティアン、香港、コロンビアなど)で計10店舗のダイニングコンセプトレストランを展開している。

Noi

ミシュランを獲得したシェフ、パウロ・アイラウドは、新しいコンテンポラリーイタリアンレストランのコンセプトのアジア旗艦店「Noi」で、料理の旅へ次のステップを踏み出す。「Noi」とはイタリア語で「私たち」を意味する言葉。シェフのパウロは、ファインダイニングに楽しさを加えながら、彼の想いと彼が築き上げてきた料理の一部を共有することで、本格的でユニークな新しい美食の冒険へと誘う。パウロシェフは自身の料理の旅を続けながら、子供時代の思い出やお気に入りの味や食材をふんだんに盛り込んだ、心のこもった料理を提供している。