過去最大サイズの作品が登場

画家 佐野凜由輔「ZOOOOOOOOOOM展」が2023年9月26日(火)より札幌はモエレ沼公園、および10月14日(土)より東京は天王洲・MU GALLERYで開催する。札幌は佐野の出身地で初の展覧会となる(開催の度に、ZOOM展の「O」の数が増えていく)。

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過去最大サイズ作品 “FACE” ©︎ Masahiro Yamamoto

「ZOOM」とは、あえて規則性のない具象性と抽象性が共存する私的な記憶に基づく方法によって表現された作品のコンセプト/テーマを指し、佐野曰く「昨今の情報過多の環境において、積み上げられた多くの事柄を、自分地点から解釈し直すことであり、それはアートを通した視覚的実験である」。様々なモチーフを正統な構図、基軸や中心を無視し、規則性のない表現スタイルは、独学でアートを学んだ佐野らしいアイデンティティとなっている。2018年の初個展以来10回目となる本展では「視点的スケールと色彩の強調」に着目を置き、佐野にとって過去最大サイズ(3,000×5,400mm)の作品を含む、新作30点を発表する。

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佐野凜由輔 / Ryusuke Sano

1994年生まれ、北海道・札幌出身。幼少期はカートゥーン、アニメーション、漫画に没入し、10代の後半でエゴン・シーレ、ジャクソン・ポロック、ジャン=ミシェル・バスキア、エリック・パーカーらに衝撃を受ける。画家を志して、2016年にNYへ渡米。2018年に開催した初の展観から、規則性のない具象性と抽象性が共存する私的な記憶に基づく多色使いの表現方法を「ZOOM(ズーム)」というコンセプトに込め、精力的に作品を描き下ろす。「ZOOM」は会期を重ねる度に“O”が増え、本展覧会でその“O”は節目となる“10”を数える。アジア圏でのソロ展示やグループ展への参画の他、2022年に1st作品集を上梓。代表作は『ズーム』『JUNGLE』『FACE』。主な個展は『ZOOOOOOM / “構図、余白へのZOOM”』MU GALLERY(2022年7月、東京・天王洲)、『ZOOOOOOOOOM / 蓄積する色彩』Gallery by the Harbour(2022年10月、香港・ハーバーシティ)、『ZOOOOOOOOM / BRUSH WORK』WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO(2023年4月、東京・今戸)など。近年では、自身の作品制作以外に、King Gnuのアルバムのジャケットやツアーグッズへのアートワーク提供、ラッパー・Taeyoung Boyとのコラボレーション、東京国立近代美術館で開催された「ガウディとサグラダ・ファミリア展」のグッズデザインなどを手掛けている。

モエレ沼公園

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札幌市の市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における北東部緑地ゾーンの拠点として計画された総合公園。1982年着工後、2005年にグランドオープンした。基本設計は彫刻家のイサム・ノグチが手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもと造成が進められた。広大な敷地に幾何学的形態を多用した施設が整然と配置されており、自然と芸術が融合した景観を楽しむことができる。

MU GALLERY

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2021年7月、東京天王洲に位置するTERRADA ART COMPLEX II 2階にオープン。天井高5メートルのギャラリー空間に、国内外で活躍する現代美術作家の作品を展示する。

佐野凜由輔「ZOOOOOOOOOOM展」開催概要

会期 ①2023年9月26日(火)〜10月6日(金)9:00 - 18:00 ※休館日:10月2日(月)
②2023年10月14日(土)〜28(土)12:00 - 18:00 ※休廊日:日曜、月曜
会場モエレ沼公園 ガラスのピラミッド HIDAMARI
MU GALLERY
内容①作品展示
②作品展示及び販売、画集の販売
料金無料
URLhttps://onl.tw/USK63bg