土木用プラントをアートで彩りまちのシンボルに
ミューラル(壁画)のプロデュース事業を展開するWALL SHAREは、アスファルトプラントやコンクリートプラントの製造販売を⼿掛ける⽇⼯と共同で、両者が関わる業界の課題を「土木用プラント × ミューラル(壁画)」のコラボレーションで解決する取り組みを開始する。2023年「プラントアートプロジェクト」発足に向けた取り組みを開始し、その第一弾として、2022年9月20日から日工本社ビルの壁面をキャンバスとしてミューラルを描き、2022年10月31日から開催される日工社製品展示会「NIKKO MESSE2022」にて土木用プラントユーザーに対しPRする。
取り組みの概要と目的
日工はインフラを支えるアスファルト合材や生コンクリートを製造する土木用プラントを提供する企業。土木業界では3K(きつい・きたない・危険)のイメージから従事者が減少しているほか、土木用プラントの新設時に地域住民の理解が得られにくいという課題があり、日工としてもプラントおよび土木業界のイメージアップの必要性を感じていた。一方でWALL SHAREとしては、世界のアート市場全体に対して日本の占める割合は僅か3%未満に留まっており、日本のアートは一部の人の嗜好品の域を出ていないことを日本の社会課題の一つだと捉えている。そしてWALL SHAREでは、「アートに触れるきっかけ」がこうした課題の解決に必要な要素の一つであり、ミューラルはまちそのものに存在し、こどもから大人まで誰もが気軽にアートに触れるきっかけになると考える。こうした背景のなか、土木用プラントにミューラルを描くことで地域の人々との新たなコミュニケーションの機会創出になるほか、これまで無機質で注目を浴びなかった存在がアートという文化の発信地となり、同時に土木業界のイメージアップにも繋がるのではないかと考えた。また土木用プラントの壁はミューラルを描く際に最適な条件の「大きくて窓が少ない」という要素を満たすものが多く、インパクトのあるミューラルを描くことができる期待がある。こうした両者の業界課題を解決し、まちの活性化につながる新たな取り組みを実現する為、第一弾として日工本社ビルの壁に「日工・明石らしさ」をテーマに、アーティスト KOMESENNIN9(コメセンニン)が巨大なミューラルを描く。
「プラントアートプロジェクト」について
本プロジェクトは、両者がそれぞれの業界課題の解決策を探る中で、2021年に開催した「日工アクセラレータープログラム2021」を通じて出会い、協業に向けた取り組みを進めることとなる。日工本社ビルの壁に描くミューラルは、2022年10月31日より開催する日工社製品展示会「NIKKO MESSE2022」にて土木用プラントのユーザーに対してPRし、今後は2023年度中に協賛企業を募りながら特定地域の複数プラントへのアート制作を行う「プラントアートプロジェクト」を正式に立ち上げ、プラント × ミューラルが及ぼす効果を測定していく。
日工
1919年、世界的商社であった鈴⽊商店関係者により創業。 スコップなどの⼯具製作からはじまり、今⽇は⽇本のインフラを⽀えるプラント機械メーカーとして事業展開を⾏う。 アスファルトプラントの国内シェアは70%に上り、空港などの巨⼤インフラから⽣活道路までまちづくりをする。
WALL SHARE
WALL SHAREはミューラル / MURAL(壁画)を主軸に事業を展開するアート企業。日本ではまだ馴染みが少ないカルチャーではあるが、海外ではあらゆる場面で活躍し、まちや企業、人々に対してポジティブな影響を与える。日本では数少ないミューラルをプロデュースする企業として、気鋭のアーティストと共にミューラルを共創する。