なぜこの色に魅了されるのか?
翔泳社は書籍『色の物語 ピンク』(ヘイリー・エドワーズ = デュジャルダン / 原著)を2024年3月18日に発売した。本書は皆を魅了する色「ピンク」について、ボッティチェッリからクリストまで名だたる美術作品とともにたどる1冊となる。
「色の物語」シリーズ第二弾は「ピンク(ROSE)」華やかさの裏側にあるものとは?
本書はピンク色を用いた著名な美術作品のビジュアルを多数紹介しながら、ピンクと美術作品の切っても切れない関係を気鋭のフランス人美術史研究家が解説。ボッティチェッリによる美の理想・ヴィーナスや、モネの光が醸す憂鬱なハーモニー。現代ではモードやポップカルチャーと結びつき、力強い存在感を放つ。魅惑的な薔薇色(ROSE)に彩られた著名な美術作品とともに、名だたる巨匠たちが好んだ力強さと官能の色の秘密を解き明かす。
「色の物語」シリーズ
その色はどこから来て、どこへ向かうのか。古今東西文明のなかでさまざまな意図で使われてきた「色」の歴史とストーリー、影響力を名だたるアート作品の美しいビジュアルでたどる。地図や図解、年表等のグラフィックも豊富に盛り込み、多彩な角度からの解説が特徴で、好評既刊「青」、本書「ピンク」に続き、「黒」「赤」「ゴールド」の刊行を予定している。
目次
アートにおけるピンク / ピンクの世界地図 / ピンクのヴァリエーション
ピンクを知るために
地上の父と決別する聖フランチェスコ(サセッタ) / ヴィーナスの誕生(サンドロ・ボッティチェッリ) / 軍神マルスに扮したアンリ4世の肖像(ジェイコブ・ビュネル) / 福音記者聖ヨハネ(エル・グレコ) / ジュピターに誘惑されるカリスト(フランソワ・ブーシェ) / 櫛(喜多川歌麿) / ぶらんこ(ジャン = オノレ・フラゴナール) / エトワール、または舞台の踊り子(エドガー・ドガ) / セーヌ川に沈む夕陽(クロード・モネ) / 野心をいだく女(ジェームズ・ティソ) / ヘリオガバルスの薔薇(ローレンス・アルマ = タデマ) / タヒチの女たち(ポール・ゴーギャン) / アヴィニョンの娘たち(パブロ・ピカソ) / アンティーブ、薔薇色の雲(ポール・シニャック) / 30歳、または薔薇色の人生(ラウル・デュフィ) / 囲まれた島々(クリスト & ジャンヌ=クロード) / Be Calm(ルイーズ・ブルジョワ) / An Homage to Monopink 1960 A(村上 隆)
ピンクをもっと知るために
ミイラ肖像画:首飾りの女性 / レンティの聖母(カルロ・クリヴェッリ) / カルミニャーノの訪問(ヤコポ・ダ・ポントルモ) / 聖バルトロマイ(アーニョロ・ブロンズィーノ) / スコットランド女王メアリーの肖像(フランソワ・クルーエ) / ピンクの騎士(ジョヴァンニ・バッティスタ・モローニ) / シャー・ジャハーンのアルバム(チタルマン) / 悔悛するマグダラのマリア(グイド・レーニ) / リボンで飾られた花瓶(セーヴル工房) / ダンジヴィレ伯爵の肖像(ジョセフ = シフレッド・デュプレシス) / ピンクのドミノ(ジョン・ハンフリーズ・ジョンストン)/ ポプリ(ハーバート・ジェームズ・ドレイパー) / 6人の踊り子(エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー) / グールゴー男爵夫人の肖像(マリー・ローランサン) / ピンクの貝より(ジョージア・オキーフ) / 国境に立つ自画像(フリーダ・カーロ) / 支え棒、薔薇(ワシリー・カンディンスキー) / ポラロイド・ダイアリー(エヴァ&アデル) / Just Love Me(トレイシー・エミン)
ヘイリー・エドワーズ = デュジャルダン プロフィール
美術史・モード史研究家。エコール・デュ・ルーヴル、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション卒業。アートとファッション、装飾美術、建築、モード写真、アイデンティティと社会問題におけるファッションの位置づけに関して研究と執筆を行う。キュレーター、ライターとして、ヴィクトリア & アルヴァート美術館の調査事業や展覧会に協力するほか、個人コレクター向けのコンサルタントとしても活躍。ギ・ラロッシュのアーカイヴスの創設を手がけた。パリでモード史、ファッション理論の教鞭をとる。
『色の物語 ピンク』書籍情報
原著者 | ヘイリー・エドワーズ = デュジャルダン |
翻訳 | 丸山 有美 |
発売 | 2024年3月18日 |
定価 | 3,300円 |
判型 | B5変・108ページ |
URL | https://tinyurl.com/523tekvv |