超高層複合タワー《ONE DOJIMA》に名和晃平のパブリックアートが登場
現在開発が進められている「Four Seasons Hotel」と分譲マンション「Brillia Tower 堂島」が一体となった超高層複合タワー《ONE DOJIMA》では、「旅とアート」をテーマに、世界のトップアーティストたちによるアート作品の展示を計画している。このたび、開発を手掛ける東京建物は、敷地屋外に設置予定であるパブリックアートの1つを、世界的に注目されている日本の彫刻家・名和晃平が手掛けると発表した。アート作品の公開は2024年5月を予定している。
また、「ONE DOJIMA PROJECT Art Gallery」と称し、名和の映像作品「Tornscape」の一般公開を2022年6月3日(金)から6月5日(日)の3日間限定で行う。名和が制作した映像作品「Tornscape」は、プログラマー 白木良と音楽家 原摩利彦とのコラボレーションによるもので、エリア・アートイベント「ART WALK 堂島/中之島」の開催に合わせて「Brillia Tower 堂島 ゲストサロン」にて実施する。同会場では、名和の平面作品の展示も予定している。
《ONE DOJIMA》におけるパブリックアートの展示について
《ONE DOJIMA》の開発を推進する大阪の堂島・中之島エリアは、国立国際美術館をはじめ、先般開館した大阪中之島美術館など、大阪の文化・芸術の拠点が集積しており、今後アートの街として更なる発展が期待されている。本プロジェクトでは、アートを通じた街づくりに貢献するという思いから、《ONE DOJIMA》において、日本を代表するアートキュレーター南條史生(森美術館特別顧問、エヌアンドエー代表取締役)の監修により、共用部各所におよそ50点の現代アート作品を展示する計画である。今回は、世界的に注目される日本の現代アーティストであることに加え、大阪市出身で関西圏にも拠点を置いて活動している点で、まさに本プロジェクトにふさわしいアーティストとして名和晃平が選ばれた。
名和晃平 プロフィール
名和晃平は、日本を代表する彫刻家。1975年生まれで、京都を拠点に活動している。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。2009年「Sandwich」を創設。
感覚に接続するインターフェイスとして、彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸として、2002年に情報化時代を象徴する「PixCell」を発表。生命と宇宙、感性とテクノロジーの関係をテーマに、重力で描くペインティング「Direction」やシリコーンオイルが空間に降り注ぐ「Force」、液面に現れる泡とグリッドの「Biomatrix」、そして泡そのものが巨大なボリュームに成長する「Foam」など、彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性がひらかれてくるような知覚体験を生み出してきた。
近年では、アートパビリオン「洸庭」など、建築のプロジェクトも手がける。2015年以降、ベルギーの振付家/ダンサーのダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演中。2018年にフランス・ルーヴル美術館 ピラミッド内にて彫刻作品「Throne」を特別展示。
「ONE DOJIMA PROJECT Art Gallery」開催概要
日時 | 2022年6月3日(金)~6月5日(日)10:00~18:00 |
会場 | 「Brillia Tower 堂島」 ゲストサロン |
内容 | 名和晃平映像作品“Tornscape”と平面作品の公開 |
参加方法 | インターネット事前予約制(入場無料) |