都市環境や環境問題など様々な問題に貢献する
プラハのデザインスタジオ・KOGAAによって設計されたAIR SQUAREは、都市空間に活気をもたらしシティライフを活性化させ、ヒートアイランド現象や気候変動問題の緩和にも貢献している、移動可能な会場である。昼間は上部リングによって熱を和らげ、冷やし、避難させる大きなシェーディングシステムとして機能し、夜間は暗くて安全でない都市の一角に照明を刺す。
都市環境の質を向上させ、レジリエントなブルーグリーンシティの構築に貢献し、結果的に空間の質、生活環境、健康、生物多様性、資産価値を向上させるプレースメーカーとなるよう設計されている。
インクルーシブ
多様性と平等性のために建設され、都市の流れの中でバリアフリーのアクセスと透過性を保証する。
順応性の高さ
位置調整可能なベンチは、公共イベント、パフォーマンス、ファーマーズマーケットなど、さまざまな機能やプログラムに対応し、座席、照明、日除けが一体となった公共家具としても使用できる。
素材
AIR SQUAREは直径14m、高さ6mで、土台となる構造体と上部の膨らむ部品から構成されている。各パーツは組み立てに必要な金具や組み立て説明書とともに梱包され、すぐに使えるようになっている。また、ベースは上部のリングと地面の間のアンカーとして機能し、風が吹いても固定できるような仕組みになっている。人が通り抜けられる高さにすることで、都市の流れの中でアクセスしやすく浸透しやいデザインに設計されている。
KOGAAについて
2015年にトマス・コゼルスキー、アレクサンドラ・ジョージスク、ヴィクトール・オドストレチリクによって設立されたKOGAAは、チェコのプラハとブルノにオフィスを構える。KOGAAはDESIGN VANGUARD 2021の受賞者であり、DADA Distrikt再建プロジェクトで産業貿易省によるチェコ建築アワード2021も受賞している。KOGAAは、建築家が全プロセスに関与すればするほど効率的で一貫性のある、持続可能な建築ができるという強い信念のもと、戦略や事業計画からコンセプトやフィージビリティスタディ、技術文書や許可取得、施工管理、そして魅力創出に至る全プロセスにおいてプロジェクトをリードすることに誇りをもっている。