ポーラ美術館「近代陶芸 陶芸家たちの古典復興」展開催中
ポーラ美術館は、コレクション展示「近代陶芸 陶芸家たちの古典復興」を2021年9月5日(日)まで開催している。ポーラ美術館のコレクションの中から、北大路魯山人、加藤土師萌、岡部嶺男、荒川豊蔵、金重陶陽など、古陶磁が見せる美に迫る中で新しい表現の可能性を見出した作家たちの名品約60点が展示されている。
古くから愛されてきた古陶磁に強い憧れを抱き、その再生に挑む陶芸家の取り組みのことは古典復興と呼ばれている。中国の王侯貴族や文人に愛された宋代の青磁や明代の赤絵、日本の桃山時代の茶人に愛された志野や織部や備前などは、現代の陶芸家たちにとっての目標であるとともに、新たな表現を生みだす美の源泉ともなってきた。古陶磁が見せる美に迫ろうとするなかから新しい表現の可能性が見出され、古作を超えるような美しい作品が生まれることになる。古典復興に取り組んだ陶芸家の作品には、高い技術に裏打ちされた表現がみられるだけではなく、21世紀を生きる現代にまで、脈々と受け継がれてきた日本人の美意識が反映されており、時代を超えて人々の心に響く、昔も今も変わらない美しさがある。
「近代陶芸 陶芸家たちの古典復興」展概要
会期 | 2020年11月14日(土)~2021年9月5日(日) |
会場 | ポーラ美術館B2F 展示室5 |
入館料 | 大人 1,800 円、シニア(65 歳以上)1,600 円、大学・高校生 1,300 円、中学生以下は無料 |
主催 | 公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館 |