「古道具坂田」の美意識を受け渡す
「古道具坂田」を通じて吉澤宏隆が蒐集した品々から成るNEW AUCTIONコレクションセールが、2026年3月15日(日)にSAIで開催される。古道具坂田は、1973年に坂田和實(1945‒2022)によって東京・目白に開かれた古道具屋。47年間にわたり日常のなかで使われ、時を重ねてきた物に宿る「美」を提示してきた。
時代や地域、用途を越えて坂田の審美眼が示してきた「ものさし」は、やがて多くの共感を呼び、坂田からいくつもの品々を収集してきた吉澤宏隆もその一人。本コレクションはその吉澤が30年前の出会いから少しずつ集めたものとなっている。
オークションに先立ち、3月11日(水)から14日(土)までSAIで開催されるプレビューにおいて品々を閲覧できる。
この度、私のコレクションをご紹介できる機会をいただき、心より感謝申し上げます。私が、古道具坂田(目白)を訪れたのは、30年ほど前になります。
不遜な言い方かもしれませんが、そこは、私にとって、お互いの力量を探り合う真剣勝負の場。初対面の際、坂田さんから「君、本当にこの美しさが分かるの?」と言われ、必死に弁明したことは、忘れもしません。一見穏やかそうな坂田さんですが、実は、熱く頑固な方。そして、覚悟を持って骨董に対峙しておられたように思えます。私にはその姿勢も魅力的でした。
やがて、坂田さんが扱う品々の中で、特に私が共感できた「ピュアなもの」、「静かで内に秘めたもの」、「枯れはてたもの」を、「この品を理解できるのは自分が一番だ」という想い、妙な確信をもって、少しずつ買い集めていました。
未だ想いは残りますが、「年齢を考え、次の方に引き継ぐのが私のまた使命」と思い、オークションに託すことにしました。
ちまたに古いものは溢れ、食傷気味の方は多いかも知れません。今般のオークションが契機となり、これらの中から拾いあげた「坂田さんの眼」、その背後に隠れた「坂田さんの生きざま」を感じとっていただけたなら、私にとって、これ以上の幸せはありません。
吉澤宏隆
吉澤宏隆蒐集「古道具坂田」コレクションセール 開催概要
| 会期 | プレビュー:2026年3月11日(水)~3月14日(土) オークション:2026年3月15日(日) |
| 時間 | プレビュー:11:00~20:00 (最終日のみ17:00まで) オークション:13:00~(12:30オープン) |
| 会場 | SAI |
| URL | https://tinyurl.com/36n25wmr |

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