イケムラ世界を垣間見る

ベルリン在住の現代美術家イケムラレイコの詩や作品で綴るアーティストブック『いかりとひかり Poems, Memories, Thoughts and Artworks』が美術出版社より2025年4月7日(月)に発売される。また、刊行記念展覧会として「いかりとひかり」が銀座蔦屋書店 中央展示スペースGINZA ATRIUMで4月5日(土)より開催される。

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ⓒKentaro Ishibashi

少女、ネコやウサギ、自然の風景、自然と融合したハイブリッドな生き物をモチーフに、生死や孤独、母なるもの、西洋と東洋の対比などを表現するなかで、人間の根源とは何かを問い続けてきたイケムラ。イケムラが長年書き溜めてきた長短約130篇のポエムや自由俳句、ショートエッセイが1冊のアーティストブックとして完成した。

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Part1 Poems より。この彫刻がモチーフのエディション作品《うさぎグリーティング》と本書を特別限定版として発売予定。ⓒKentaro Ishibashi

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Part1 Poems より。 ポエムと絵画が溶け合うイケムラらしいしっとりとした紙面イメージ。ⓒKentaro Ishibashi

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Part2 Memoriesより。日常生活の断片的な記憶のかけらが綴られる。ⓒKentaro Ishibashi

刊行記念展覧会「いかりとひかり」では、書籍からイメージを膨らませ、絵画作品、ガラス彫刻作品、映像作品、そしてポエムで構成されたイケムラレイコの小宇宙が体験できる。展覧会会場では、特別限定版として制作するエディション作品のサンプル披露される。

イケムラレイコ Leiko Ikemura

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ⓒMaria Runarsdottir

三重県津市生まれ。ベルリン在住。大阪外語大学(現・大阪大学外国語学部)にてスペイン語を専攻、スペインに渡りセビリア大学美術学部に入学。その後、スイス、ドイツへと拠点を移す。自身のアーティスト活動のかたわら、2015年まで20年以上にわたりベルリン芸術大学にて教授職を務めた。現在開催中の東京都現代美術館「MOT コレクション」における特別展示を皮切りに、2025年もリッソン・ギャラリー(ニューヨーク)、アルベルティーナ美術館(ウィーン)ほかで続けて個展が予定されるなど精力的に活動を続けている。2020年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞など、国内外での受賞歴も多数。

『いかりとひかり Poems, Memories, Thoughts and Artworks』書籍情報

発売日2025年4月7日(月)
仕様264ページ、 B5 変型
価格3,800 円+税
ISBN978-4-568-10584-1 C0071
URLhttps://tinyurl.com/2d3j2yj7