TOKYOの源流と最新の「現代アート」が合流 彩づく紅葉を散策しながらアートを感じるプロジェクト

秋川渓谷流域(檜原村を源流にあきる野市五日市まで)を会場(檜原村4会場・あきる野市五日市2会場)とした地域回遊型現代アート芸術祭「あきがわアートストリーム2023」が2023年11月26日(日)まで開催中。3年目を迎える今年は、地元住民との共創の盛り上がりにより、檜原村からより下流のあきる野市にまで拡大、西多摩(奥多摩)観光の拠点のひとつであるJR武蔵五日市駅(五日市線)を起点に源流まで楽しめる芸術祭へと進化している。

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自然と共生する新たな生活様式や地域づくり、持続可能な社会づくりへの取組が進められ、都内であっても山間部やその離島等で新たなクリエイティブ活動や暮らし方、働き方が生まれはじめている昨今。首都でありながら、日本の原風景を残す「山郷」TOKYOの村・檜原村を源流として、近代の趣がのこる五日市(あきる野市)までを貫く、多くのファンを持つ秋川渓谷エリアもそういった新たな取組が進むエリアと言われている。活動の拠点とするアーティストも増えつつある。

このTOKYOの源流を巡る芸術祭は、自然や風土と共創する新たな生き方や社会とアートの可能性を融合した「生活藝術」を体感できる芸術祭として、国内外において注目されている合計11組の才能溢れる芸術家の作品が展示されるだけでなく、山郷の原風景や自然と作品の融合体験、ここで過ごす時間とともに包まれる環境を五感で感じ、新しい「いいこと、いいもの」を見つける場として展開している。

本イベントの見どころ

アートと出会う:山郷に溶け込むアートに触れる

TOKYOの「むら」である檜原村を源流とする秋川は、多摩川となり、世田谷を経て羽田へと東京を貫く。その源流の自然と中世まで遡れる村の風土と交響する作品を古くからある屋敷等で展開。山郷を見立てに多彩な鑑賞体験が得られる。

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ミヤケマイ『きおくのから』会場内展示写真

わが国特有の芸術表現を、現代美術の表現技法に昇華することにより、国内外で人気を集めるミヤケマイは、村の風情にあわせた新作「きおくのから」を展開。自然の静寂のなかに、記憶を秘めた素焼きのオブジェに耳をすませば、その記憶を喚起した音を鳴らす作品である。

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大西茅布『ディオニソスの屋根裏部屋 Dionysos Attic』会場内展示写真

2年前に高校生にして史上最年少の岡本太郎賞を受賞した、画家の大西茅布は、4月にオープンした村内の古民家屋敷を活用した「アーツキャンプひのはら」に夏より滞在、彼女自身が作品の展示構成を行った。養蚕が山に富をもたらした100年前より続くこの家の谷の景観と溶け合った蚕部屋で展開する圧倒的と、評価が高い彼女の絵画世界を堪能できる。

東京都の最源流の国重要文化財から近代の五日市の蔵まで

回を重ねるごとに生まれた流域住民の声に応え、国全体の課題になっている空き家や文化財の有効活用が、アートと結びついている。秋川の源流のその山の上に、江戸時代の山の生活とネットワークを今に遺す国の重要文化財小林家住宅(檜原村)では、身の回りのものを用いて誰もがお気に入りの作品づくりができるようになる創作を編み出し、デザインするナナアクヤの作品が展示される。檜原村やあきる野市の木材の製材で生まれる木くずを粘度にした「木の子」による、天空の自然の恵みを配したジオラマ造形である。

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小林家住宅(国重要文化財)

過去2回の檜原村での民家屋敷を活用したアートプロジェクトに感銘を受けた五日市の住民の要望に応え、「空き家・空き店舗」といわれながらなかなか活用が進まない味わいある物件を、地元の人々が提供し、アート会場として開かれた。地元住民が運営するこどものためのサードスペース「100日荘」の裏手にある時代ものの蔵が本展の会場として開き、ここではメディアアーティストの成瀬つばさによる、ユーモラスなリズムボックスアプリ「ラップムシ」が、五日市や秋川渓谷の名物をワードに織り交ぜた特別版で公開。地元の小中高校生が放課後に立ち寄って楽しむ(18歳以下入場無料)、ポップでインタラクティブなアートで地元のよさを感じられる場になっている。

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成瀬つばさ『ラップムシ あきがわバージョン』会場内展示写真

環境を実感する:TOKYOの源流の体験価値を高める

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菅谷杏樹『山の暮らしを食べる』

会場では、作品鑑賞だけでなく「生活藝術」を反映した、TOKYOの源流ならではの「体験」を提供するプログラムも展開する。檜原村在住の若手現代美術家である菅谷杏樹は、檜原村に棲む野生動物たちの食生活に着目、インスパイアを受け、渓谷の自然から収穫した作品「山の暮らしを食べる」を、実際に食べられる食の現代美術体験としてふるまう。

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キュンチョメ『地球コーヒー』

現代美術ユニットのキュンチョメは、集められるだけの全世界の産地(40か国70地域)のコーヒー豆を一粒ごと、混ぜたコーヒーを檜原村の渓谷の水で飲むことで、世界それぞれの高地の美しい景観と風土、しかしそこにあるさまざまな厳しさに、紅葉の渓谷を眺めながら思いを想起する「地球コーヒー」を、体験型作品ととして展開する。

感じる・ふれる・交流する多彩なプログラム

秋川渓谷の可能性を高めるとともに、そのポテンシャルをより多くの方に実感してもらうため、会期中は展覧会のほかにも、パフォーミングアーツやカンファレンスなどさまざまなプログラムが同時開催される。詳細は公式サイトにて見ることができる。

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会場マップ

「あきがわアートストリーム2023」開催概要

会期2023年10月27日(金)~11月26日(日)
開場日日曜日・月曜日・金曜日・土曜日(および祝日 11月23日は開場)
時間10:30 – 16:30(最終入場)
会場檜原村・あきる野市五日市の秋川渓谷流域特設会場6か所
料金周遊パス 1,200円 各会場入場料 500円 ※「小林家住宅」会場のみ無料(パスの必要はありません)
主催一般社団法人クリエイティブクラスター(キュレーター/ディレクター 岡田智博)
助成公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成]
後援あきる野市 檜原村
協力anova design│一般社団法人フォースウェルネス│ひのはらアートプロジェクト│ヴィレッジヒノハラ
URLhttps://artstream.tokyo/

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