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2024年4月19日(金)に発売されるバイリンガル美術情報誌『ONBEAT vol.20』では、国立新美術館での個展「田名網敬一 記憶の冒険」を控える田名網へのロングインタビューのほか、ダンサー・田中泯と彫刻家・名和晃平のスペシャル対談、音楽家・渋谷慶一郎への独占インタビュー、開催中の「村上隆 もののけ 京都」を企画・学芸協力の立場から支える高橋信也と三木あき子による同展の解説が収録されている。また、ファッションジャーナリスト・生駒芳子の新連載企画ではアーティストの森万里子が登場。Tokyo Gendaiについて実施したマグナス・レンフリューと片岡真実へのインタビューのほか、キュレーターの長谷川祐子、現代アートコレクターの高橋龍太郎、ジャーナリスト・林信行らの人気連載企画も掲載されている。
インタビュー / 田名網敬一
グラフィックデザイナーとして、映像作家として、そしてアーティストとして、メディアやジャンルの境界を横断し、半世紀以上にもわたって創作活動を続けてきた田名網敬一。この夏、国立新美術館を舞台に開催される大規模回顧展「田名網敬一 記憶の冒険」は、世界に誇る戦後日本人アーティストの最後のミッシングピースとも言える田名網敬一の全貌を解き明かす試みとなる。同展の開催を前に、奇想の世界を創造する田名網のルーツを自ら語る。
インタビュー / 田中泯+名和晃平
地方芸術祭の先駆けとして知られ、領域横断的なアートの実践の場となった「アートキャンプ白州」をきっかけに出会ったダンサー・田中泯と彫刻家・名和晃平。2024年の初頭に初めてのコラボレーションとして舞台作品 「Dance『彼岸より』」をYCC県民文化ホールで上演し、好評を博したほか、今年の夏には再び両名による共同企画として、展覧会 「アートキャンプ白州2024」が山梨県で開催される。気心の知れた二人が 「Dance『彼岸より』」を題材に、踊りと創作について存分に語る。
インタビュー / 京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
「スーパーフラット」を提唱して世界のアートシーンに強烈なインパクトを与え、日本を代表する世界的現代美術家となった村上隆。そんな村上が、国内では約8年ぶりとなる大規模個展の舞台に選んだのは日本における文化芸術の都である京都。大多数が新作となる約170点で構成される「村上隆 もののけ 京都」展の開催を前に、本展を企画した高橋信也(京都市京セラ美術館)と学芸協力を担った三木あき子の両名にインタビューを行い、村上が体現する現代と伝統の交差点に迫る。
「Tokyo Gendai」マグナス・レンフリュー+片岡真実
2023年に初開催となった国際アートフェア、Tokyo Gendai。第2回となる今年7月の開催を控える中、これまでにシンガポールや台北でアートフェアを開催し、昨年のTokyo Gendaiでもその手腕を発揮したジ・アート・アッセンブリー 共同会長兼グローバルディレクターのマグナス・レンフリューと、2023年にアート振興の拠点として新設された国立アートリサーチセンターのセンター長に就任した森美術館館長の片岡真実が語る。
インタビュー / 渋谷慶一郎
先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽、サウンド・インスタレーションまで多岐にわたる作品を制作し、東京とパリを拠点に活動を行う音楽家・渋谷慶一郎。ボーカロイド・オペラやアンドロイド・オペラなど世界初となる作品を多数発表し、テクノロジーや生と死の境界領域について作品を通して問いかけ続ける渋谷が、その音楽的変遷を語る。
レポート / NEW ENERGY TOKYO
ファッションや雑貨、フード、そしてアートと領域を跨ぐ「クリエイションの祭典」ことNEW ENERGY TOKYO。2024年2月、第5回の開催で新たに始動した企画「AROUND ART」では、ONBEATが共同キュレーションを担当し、10名の作家の展示・販売を行った。ここでは主催のブルーマーブル・渡邊 睦(Conceptor/Creative Director)に話を聞き、現代的な消費文化に一石を投じる思考と活動に迫る。
連載 / 長谷川祐子の「ハイパーサブジェクトレポート」
国際的に活躍するキュレーター・長谷川祐子が、アートを切り口に複合的なトピックを掘り下げる連載企画。その第七回は「中東サウジのアート戦略」を主題に、サウジアラビアの首都リヤドの郊外デイリーヤ地区で開催されたビエンナーレや、オアシス都市アルウラでのサイト・スペシフィックなアート事業など、長谷川自らが足を運んで確かめたレポートを掲載する。
新連載 / 生駒芳子の服飾・芸術・伝統工芸
ファッションジャーナリスト、アートプロデューサー、伝統工芸開発プロデューサーとして多岐にわたる視点から新世代のライフスタイルを提案する生駒芳子による新連載が開始。その第一回では、ジュエリー制作で生駒と協業した現代アーティスト・森万里子に取材を敢行。これまで公に明かされなかった森の制作秘話についても語られる。
連載 / 高橋龍太郎のニッポン現代アートの価値
草間彌生、村上隆、奈良美智らの、後に代表作となる貴重な初期作品などをコレクションする国内屈指の現代アートコレクターで精神科医の高橋龍太郎。そんな高橋が自身のコレクションの逸品について語る連載第十回は、画家の近藤亜樹を紹介。「コレクションを始めてこんなに驚かされた絵画体験は今までなかった」という近藤の作品との出会いを振り返る。
連載 / 林信行の22世紀に残すべき価値
良い未来を生むデザイン、テクノロジー、教育、そして残すべき伝統を取材し発信するジャーナリスト林信行による連載第四回は「伝統工芸の進化を模索する最先端研究所の取り組み」をテーマに、最新テクノロジーで工芸に新たな息吹を与えようとする2つの試みを紹介する。
連載 / Visiting Art Collectors
注目のアートコレクターたちに話を聞く連載企画 “Visiting Art Collectors”。5人目は、株式会社スーパープランニングを立ち上げ、数々のポップな雑貨やキャラクターを手掛けてきた神谷敬久。影響を受けたポップアートの蒐集やギャラリーの運営にとどまらず、自ら現代アーティストとして活動する神谷が言葉を越えたイメージの力について語る。
ONBEATが推薦する注目若手作家たち
ONBEAT限定・作品販売企画「ONBEATが推薦する注目若手作家たち」では、新進気鋭の若手作家たちの才能溢れる作品の数々が誌面を彩る。オンライン作品販売はこちらより。
掲載作家:荒井志帆、角谷紀章、亀下渚、北浦雄大、近藤守、町田隼人、三森麻理亜、中島華映、西野正望、野島渓、奥直子、OLI、大島利佳、大浦雅臣、高遠まき、瀧澤美希
『ONBEAT vol.20』書籍概要
発売日 | 2024年4月19日(金) |
定価 | 2,500円+税 |
発行元 | 音美衣杜 |
URL | https://tinyurl.com/ktyt2a94 |