日仏のアーティストがビジュアルアートやパフォーマンス、展覧会など、バラエティ豊かなプログラムを京都市内32会場で開催
京都市と関西日仏学館(フランス政府公式機関)が毎秋開催する「ニュイ・ブランシュKYOTO」は、京都市の姉妹都市であるパリ市発祥のニュイ・ブランシュ(白夜祭)に着想を得た現代アートの祭典が京都市内32会場で、2023年9月30日(土)から10月28日(土)まで開催される。京都市内各所で日仏アーティストによるバラエティ豊かなプログラムが予定され、13年目を迎える今年は、初の公募も実施。審査を経て選ばれた日仏のアーティストによる6つの作品も楽しむことができる。
NBK Sélection – 公募で選ばれた企画
ニュイ・ブランシュKYOTOは2023年、初めて作品の公募を実施。100件を超える応募の中、審査を経て選ばれた日仏のアーティストによる6つの作品を楽しむことができる。
セシル・ラロワによるパフォーマンス 「Métamorphoses」
振付家セシル・ラロワが、変容をめぐる語彙を構成するソロ作品と複数のビデオや写真によって、生物についてのリサーチを表現する複数のパフォーマンス。
- 日時:9月30日 17:50-20:00
- 会場:関西日仏学館(京都)
村上華子「Imaginary Landscapes」
百年の眠りを経て、一度も露光されることなく現像された印画紙に現れたのは、いつか見た山なみの風景、あるいは動くはずのない大きな岩の影――写真の黎明期のリサーチから生まれた作品。
- 日時:9月30日 18:00-21:00 / 10月1日から10月28日まで 9:00-17:00 ※要別途入場料
- 会場:無鄰菴
映像上映 「思い出して、バルバラ」モーリーン・ラグーシー監督
モーリーン・ラグーシーによりドキュメンタリー作品。個人の物語と集団の歴史をつなぎ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ポーランド、ウクライナ、アメリカ、ロシア、そして日本の、幻想と現実の狭間にある女性の戦争を伝えてくれる。
- 日時:9月30日 10:00-18:00 / 10月1日、10月7日、10月8日 10:00-18:00
- 会場:京都国立近代美術館 1階 講堂
Wind and the Willow / 柳と風
都市デザイナーの杉田真理子とアーティストの村田美沙、写真家の高重乃輔が弱さや脆さを連想させがちな「柔らかさ」「しなやかさ」「頼りなさ」をテーマに写真や映像、ドキュメントなどを展示。
- 日時:9月30日 10:00-22:00 / 9月30日から10月5日 10:00-20:00
- 会場:京都芸術センター
映写車「電氣作用活動座」親指姫(丹羽優太 +下寺孝典)
京都の町を “黒い何か” が蠢くとき、いつもの日常が非日常へと塗り替えられる。“黒い何か”を映し出すのは、映写機や砲台から着想を得た映写車「電氣作用活動座」。それは京都の街を縦横無尽に移動し、あらゆる場を劇場へと変貌させる。
- 会場:京都市内各所を巡回 9月30日 16:45-22:00
- 会場:関西日仏学館 10月1日から10月28日まで
クロージング・パフォーマンス 「Floe(フロエ)」
- 日時:10月28日 4回公演:10:00、11:30、15:00、16:00
- 会場:ロームシアター京都 ローム・スクエア
フランスの文化機関とのコラボレーション
パリ市立近代美術館
「Woman Life Freedom(女性、命、自由)」は、女性の権利を要求する運動として、一人ひとりの心に響くスローガン。世界中のグラフィックデザイナーが、この普遍的な闘いに対するビジョンを表明している。パリ市立近代美術館は公の場でのポスター展として、いち早くこのプロジェクトを取りあげ、フランス国内の60ヶ所もの文化施設がこれに続く。 ニュイ・ブランシュKYOTOでは2つの会場でポスターの一部を展示し、今日、世界規模で課題となるジェンダー平等と女性の地位向上について考える機会を設ける。
「ニュイ・ブランシュKYOTO 2023」開催概要
日程 | 2023年9月30日(土)から10月28日(土)まで |
入場 | 無料 |
会場 | 京都市内各所 |
公式サイト | https://nuitblanche.jp/ |