シュルレアリスティックな表現とヴァニタスの再解釈による新作群を発表
アーティスト・ニミュの個展「散るまで咲く」が、2025年7月31日(木)から8月24日(日)まで、麻布台ヒルズ内の「Gallery & Restaurant 舞台裏」にて開催される。本展はThe Chain Museumが運営するアートプラットフォーム「ArtSticker」が主催し、展示作品は同プラットフォームにて販売予定となっている。
ニミュは北京の中央美術学院卒業後にニューヨークへ渡り、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アート大学院にて絵画の修士号を取得。シュルレアリスティックなモチーフと繊細な筆致が注目を集め、これまでアメリカ、スイス、ドイツ、オーストラリアなど世界各国で展覧会を行ってきた。本展ではニミュが継続的に取り組んできた、動物と人間が融合したシリーズとともに、骨や身体を主題とした新作も披露される。動物の姿には社会や人間性を重ね合わせた視点が込められ、幻想的な表現のなかに現代的な問いが立ち上がる。また、骨を主題とするシリーズでは、西洋絵画における「ヴァニタス(虚栄)」の思想に着想を得て、死を想起させる頭蓋骨などのモチーフを現代的に再解釈。個人のアイデンティティや存在の儚さに迫る視覚言語が展開されている。
ニミュ(Nimyu)プロフィール
東京を拠点に活動する中国出身のアーティスト。中央美術学院(北京)で絵画の学士号を、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートで絵画の修士号を取得している。情報が支配する現代において、視覚表現を通じて個人のアイデンティティの複雑性を探求している。幻想的で親しみやすい登場人物を描きながらも、どこか異質な存在感を漂わせるその作品は、物語や認識に対する疑問を投げかける。固定されたラベルではなく、記憶・経験・情報によって常に再構築され続ける自己の在り方を提示している。
「Gallery & Restaurant 舞台裏」
2023年11月に麻布台ヒルズに誕生した新しいギャラリー空間。鑑賞後の余韻や感情を誰かと語り合えるように設計されており、アートと食が交差する場所として注目を集めている。展示空間の奥にはキッチンとレストランスペースがあり、冷えた白ワインや本格的なコース料理も楽しめる。展示作品はベテランから新進気鋭のアーティストまで幅広く、演劇やパフォーマンスも不定期で開催されている。

ニミュ個展「散るまで咲く」開催概要
| 会期 | 2025年7月31日(木)から8月24日(日)まで |
| 会場 | Gallery & Restaurant 舞台裏 |
| 時間 | ギャラリー火〜日 11:00〜20:00 |
| URL | https://tinyurl.com/4jzkwcwz |

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