デジタルとアナログ、都市と自然の間に見える新しい美

rin art associationまえばしガレリアで宮崎啓太と南依岐による展示「Machinery and Organicity」を 2025年1月20日から3月10日まで開催する。近代以降の時代性が「機械性」と「有機性」の比率で表されるという視点を基に、現代アートの可能性を探る。ネットワーク社会が形成された今日、デジタルとアナログ、都市と自然といった対立する要素のバランスがアートにおいても重要なテーマとなり、これらの要素は世界の変化とともに進化しながら、時代の特性を色濃く反映している。adf-web-magazine-machinery-and-organicity-5

本展では断片的ながらも正確に時代性を捉えることを目指し、2人のアーティストが異なる視点から「機械性」と「有機性」の融合を表現する。

宮崎啓太 プロフィール

1983年生まれ。2013年英国王立芸術大学院彫刻科修士課程修了。2015年 東京芸術大学大学院博士課程美術専攻鋳金研究領域修了。車のエンジンパーツという硬質な機械的素材と、手作業で制作された柔らかい紙やフェルトを組み合わせることで対極的な要素を融合させた彫刻を展開。「秩序と幻想」をテーマにした彼の作品は、インダストリアルな素材を有機的な彫刻へと昇華させる。

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白い閃光 2018 H530 × W440 × D210 mm Car parts, paper

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Inevitable Dream 2020 H2000 ×W1000 × D60 mm Car parts, paper, enamel paint

南依岐 プロフィール

1995年生まれ。アカデミーオブアート大学 BFA卒業。「芸術の核」をテーマに、作品の設計図となる独自のアルゴリズムを駆使して現代絵画を制作している。多様な分野からアートを成立させる根源的な要素を抽出し、独自の哲学を織り込んだ作品を展開。絵画というメディアを通じて、新たな視点を提示している。

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ALABMN-P1 2024 H410 × W318 mm pencil, marker and oil on canvas

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ALABMN-P2-1A 2024 H410 × W318 mm pencil, marker and oil on canvas

「Machinery and Organicity」開催概要

会期2025年1月20日から3月10日まで
会場まえばしガレリア
URLhttps://tinyurl.com/2zmdymbp