HOSOO GALLERYが2021年4月17日(月)より「Ambient Weaving ── 環境と織物」展を開催
細尾が運営するHOSOO GALLERYは「Ambient Weaving ── 環境と織物」展を2021年3月22日(月)から2021年6月27日(日)2021年4月17日(土)から2021年7月18日(日)まで開催する。株式会社細尾は、2020年より東京大学大学院情報学環筧康明研究室、ZOZOテクノロジーズとともに、伝統工芸と先端テクノロジーを組み合わせた機能性と美を両立する新たなテキスタイルの開発に関する共同研究を行なってきた。
「Ambient Weaving」とは、「環境情報を表現する織物」「環境そのものが織り込まれた織物」を指す。西陣織は、つねに最先端の技術を取り込みながら発展してきた。本共同研究では、東京大学筧康明研究室、ZOZOテクノロジーズが開発してきた先端素材やデバイスを、1200年の長きに渡り美を追い求める中で発展してきた西陣織特有の構造や意匠を持つ細尾のテキスタイルに織り込むことで、周囲の環境情報と織物を媒介する様々な機能と表現の両立を試みてきた。「Ambient Weaving ── 環境と織物」展では、外部温度によって色彩が変化するテキスタイル、紫外線によって硬化するテキスタイルなど、これまでの研究成果をいくつかのプロトタイプ作品として発表する。本共同研究では、昨今加速するテキスタイルの機能面での進化に加えて、意匠面の革新に目を向け、テキスタイルのもたらす機能に対して意匠を両立させること、そして新しい機能を用いることで可能になる意匠の開拓に挑戦する。
織物の歴史は、人類の歴史と同等に壮大なもの。歴史を振り返れば、織物とは、常に人類が環境と対話するなかで作り上げてきたものにほかならない。植物繊維や動物繊維といった自然環境の素材による糸を織物に用いるだけでなく、いわゆる「草木染め」のように植物によって織物を染色するほか、こと日本においては、織物に花鳥風月といった自然のモティーフを扱うことが盛んに行われてきた。
現代の我々にとって、もはや手付かずの自然は身近ではなく、人工的に形成されてきた環境のなかでの生活が当たり前となっている。「人新世」と言われ、しばしば「自然」という概念そのものの見直しが議論される現代において、環境と織物の新しい姿とはどのようなものか。「Ambient Weaving ── 環境と織物」展では、こうした問いを据えつつ、先端テクノロジーと伝統技法を掛け合わせることで、織物の機能と意匠を両立した新たな表現や体験の拡張を試み、現代における人間と環境と織物のあり方を提示する。
Ambient Weaving ── 環境と織物
会場 | HOSOO GALLERY |
会期 | 会期変更: 2021年4月17日(土)〜2021年7月18日(日) |
住所 | 京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F |
電話 | 075-221-8888 |
入場 | 無料 |
URL | https://www.hosoogallery.jp |