東京で初となる大規模個展
「松山智一展 FIRST LAST」が麻布台ヒルズ ギャラリーで2025年3月8日(土)から5月11日(日)まで開催される。ニューヨークを拠点にグローバルな活躍を見せるアーティスト松山智一による、東京で初となる大規模個展となる。本展では四半世紀にわたって現代アートの本場ニューヨークで活動しいまや世界が注目する次世代のアーティストのひとりとなった松山の、日本初公開となる大規模作品15点および新シリーズ「First Last」を含む約40点が展示される。
岐阜の飛騨高山で生まれ、クリスチャンの両親の元で幼い頃からキリスト教を身近に育ってきた松山は、少年期のアメリカでの生活を経て帰国子女として青年期を過ごし、そしてニューヨークでアーティストとして活動を始めてからも常にマイノリティであり続けた。二極化が進む政治が引き起こす分断、格差や対立、ジェンダー平等のパラドクス、情報操作やフェイクニュースなど、混沌とした現代社会において常に問い続けた松山が、新シリーズでは、アメリカ社会が抱える諸問題を起点に自身の特異な背景がもたらす独自の視点を通して世界を捉えなおしている。
松山智一
現代美術家。1976年岐阜県生まれ、ブルックリン在住。絵画を中心に、彫刻やインスタレーションを発表。アジアとヨーロッパ、古代と現代、具象と抽象といった両極の要素を有機的に結びつけて再構築し、異文化間での自身の経験や情報化の中で移ろう現代社会の姿を反映した作品を制作する。バワリーミューラルでの壁画制作(ニューヨーク/米国、2019年)や、《花尾》(新宿東口駅前広場、東京、2020年)、《Wheels of Fortune》(「神宮の社芸術祝祭」明治神宮、東京、2020年)など、大規模なパブリックアートプロジェクトも手がけている。
近年の主な展覧会に、「Mythologiques」(ヴェネツィア/2024年)、「松山智一展:雪月花のとき」(弘前れんが倉庫美術館/2023年)「MATSUYAMA Tomokazu: Fictional Landscape」(上海宝龍美術館/2023年)がある。2025年2月までパリのルイ・ヴィトン財団でも作品を発表している。
「松山智一展 FIRST LAST」開催概要
会期 | 2025年3月8日(土)~5月11日(日) 会期中無休(予定) |
時間 | 月・火・水・木・日:10:00~18:00(最終入館17:30) 金・土・祝前日:10:00~19:00(最終入館18:30) |
会場 | 麻布台ヒルズ ギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階) |
URL | https://tinyurl.com/yh79xtz5 |