2024年のテーマは「リズム」
フランスのモンペリエで「ヴィーヴ建築祭 2024」が2024年6月11日から16日まで開催される。オリンピック・イヤーである2024年にちなみ、構造とパフォーマンスの調和にフォーカスし、建築と運動のつながりを探求することに力を注いでいる。会場では「リズム」というテーマのもと、芸術、スポーツ、建築分野のダイナミックな対話が繰り広げられる。
ピエール・ド・クーベルタンが確立した近代オリンピックの哲学的基礎に触発されたこのフェスティバルは、身体と精神は不可分であるというギリシャの哲学者の考え方を体現しようとするものである。第18回目となるフェスティバルは、モンペリエの中心で現代のクリエイティブな鼓動を体現する大胆な建築インスタレーションにフィーチャーし、ユニークな没入体験を提供する。
参加チームの多様性とバランス
選考委員会は80を超える応募の中から、国内外の豊かな才能をバランスに注力しながら11チームを選出。今年は27組の建築家(男性13組、女性14組)が参加し、フェスティバルの中核的な価値観でもある多様性と包括性が証明された。
環境への取り組み
「ヴィーヴ建築祭 2024」は厳格な環境憲章を実施することで持続可能性へのコミットメントを再確認している。また、マス・レンプロイとのパートナーシップにより、インスタレーションのデザインにおいてリサイクル素材の使用や創造的な再利用を奨励している。マス・レンプロイのオンラインカタログから各チームが必要な資材を選択。さらに、二酸化炭素排出量を削減するサポートを受け、プロジェクト撤去時には材料を回収し再利用をしている。
チームとプロジェクト
オシレーションズ
- ヴァンサン・ビゾー & ニコラ・ブーシェ
- パリ / ストラスブール(フランス)
クール・トゥジュール
- クラリス・チュン
- パリ / フランス
ルバーブ
- アトリエ・ダーン:シメイ・カグ、ペケル・アヤン、ビルゲ・コバック
- フランス / イタリア
キリガミ・フレーム
- ルイス・メネンデス・サンチェス
- キト / エクアドル
ソルティス
- レア・ベカジ、クエンティン・ブリオン、ベンジャミン・メイラン
- モンペリエ / トゥールーズ(フランス)
ポリトマ・コロムナ
- ジュリアン・ブラトー
- マルセイユ / フランス
人
- アルバロ・ゴンザレス・セラノ & ジェニーファー・アルバラード・フィゲロア
- マドリード / パンプローナ / スペイン
ヴォス・ブリケス
- MAMA:マリーヌ・マンション、ヒルダ・アギーレ・レオン & ベレン・アルバレス・モレノ
- バルセロナ / スペイン
ディバゲーション
- コレクティフ・レム:エルザ・コラン、マルク・エル・サムラーニ & リディア・アマラ
- ニース / パリ / フランス
ル・プラス
- ル・プラス:アレクサンダー・ヴィック & マリー・アルブイ
- パリ / フランス
プレリュード
- ヌル・フォン・コレクティヴ:ジャニス・シーファー、デヴィッド・ビエグル、ルシア・ノイマン、イネス・アブレウ、 サルバトーレ・ブッララ、テレサ・ノエケ
- ドイツ / オーストリア
ヴィーヴ建築祭
2006年以来、モンペリエの建築の宝庫である個人の邸宅を一般の人々に没入型探検の形で提供している。あまり知られていない歴史的空間を現代建築のインスタレーションで変貌させることで、過去と現在、伝統と革新の対話を促している。それぞれのインスタレーションは若手建築家のチームによって制作される。