デジタルツールが普及している昨今の"新しいリアル"

浅草 GALLERY ROOM・Aにて2022年12⽉3日から2023年1月8日まで、気鋭アーティスト 島田萌による個展「EBS」が開催する。島田は1995年生まれ。デジタルエフェクトを施した写真をモチーフに描くオイルペインターとして、東京を拠点に活動している。創作の軸には肉眼では見えない色彩や歪みも、スマホやパソコンなどのデジタルツールが普及している昨今の"新しいリアル"という考えの元、主に人物画を得意としてきたが、近年では花や陶器、ガラス細工の置物などモチーフとする対象を拡張させ、緻密な描写と色彩豊かな表現の幅を更に広げている。adf-web-magazine-moe-shimada-ebs-2

今回の展覧会は作家自身にとって約2年ぶりとなる個展。島田の代表作である、ジョルジョ・モランディのツボのシリーズやガラスの動物シリーズの新作を含む、絵画を発表する。会期の前半、後半で一部出展作品の入れ替えを予定し、展示空間の違いを楽しむことができ、島田の世界観を堪能できる貴重な機会となる。

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Moe Shimada《Flower III》
H80.3cm×W53.0cm, Oil on canvas, 2021

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Moe Shimada《ceramic dog Ⅱ》
H45.5cm×W45.5cm
Oil on canvas, 2021

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Moe Shimada《ceramic dog V》
H53.0cm×W65.2cm
Oil on canvas, 2022

島田 萌 / Moe Shimada

1995年東京生まれ。東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。主な展覧会に、2017年藝大油画専攻3年展覧会「蜃気楼」 (3331 Arts Chiyoda, Tokyo)、2018年Group Exhibition “EPIC PAINTERS Vol.4” (THE blank GALLERY, Tokyo)、2018年Coincidence 0 : in their twenties (Omotesando Hills, Tokyo)などがある。

GALLERY ROOM・A

年齢やジャンルにとらわれず国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの発表の場(ROOM)を創出しているコマーシャルギャラリー。アートプラットフォーム「ArtSticker」とインディペンデントキュレーターの⻘木 彬との共同運営で定期的に企画展を展開していく。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や地域性を活かしたワークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていく。

島田萌 個展「EBS」開催概要

会期2022年12月3日(土)から2023年1月8日(日)まで
会場GALLERY ROOM・A
時間08:00 ~ 23:00
休館日会期中無休
観覧料無料