「DESIGNART TOKYO 2020」エキシビション最新情報

街を回遊しながら新しい発見ができる「DESIGNART TOKYO 2020」が2020年10月23日~11月3日に開催される。世界中から個性豊かな才能が集結し、東京の街が美術館となる12日間。東京からデザイン&アートのムーヴメントを再起動する。adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-1

時代を反映した3つのテーマによるオフィシャルコンテンツ

1. REBOOT(リブート)at JASMAC AOYAMA_デザイン&アートの文化を再起動

会場:ジャスマック青山 東京都港区南青山4 -11-1

今年、世界最大の家具見本市ミラノ・サローネ(ミラノデザインウィーク)が中止となり、例年のブランディングやビジネスの流れが止まってしまった。この様な状況下にある国内外の企業やクリエイターの為、日本からイタリア、そして世界へ発信するための機会を創出すべく、REBOOT(再起動)と称する合同展示会を開催する。イタリアの建築デザイナー・アルドロッシが設計したジャスマック青山の別世界のような空間で、勢いあふれる展示とともにデザイン&アートの文化を再起動する。以下、展示一部。

STUDIO PEPE  (ストゥディオ・ペペ)

日本初ストゥディオ・ペペのデザイン作品をポエティックに紹介しながら、架空の建築をインスタレーションする「Desiderio/デジデリオ」

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-2

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-3denisguidonex ARITA/デニス・グイドーネx アリタ (左)李荘窯との開発で生まれたスケッチ、図面等で構成。一般に公開することのないアイテムに焦点を当て、創造性とデザインの本質を明らかにする。

YOY/ヨイ(右)ミラノデザインウィーク2020で発表を予定していた作品や企業とのコラボレーションによって生まれた作品など3つの新作を展示。

2. DESIGNART GALLERY _境界線に風穴をあける

会場:表参道ヒルズ 本館B3F スペース オー 東京都渋谷区神宮前4-12-10 ※会期:10/27(火)~11/3(火)

様々な文化が混ざり合う東京・表参道の中心にある表参道ヒルズで、UNDER 30を含む国内外の新進気鋭のデザイナーやアーティスト達による革新的な作品の展示「DESIGNART GALLERY 2020」を開催。デザインとアートの境界を超える作品が集結する。以下、展示一部。

鈴木康広《日本列島のベンチ》2014
日本列島と同じ方位に設置することで、そこから離れた場所や大地とのつながりを身体で感じられるベンチ。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-4

Stellar Works /new collection by nendo(上段左)上海を拠点とするファニチャーブランド「Stellar Works」と佐藤オオキ率いるデザインオフィス「nendo」のコラボレーション家具。

Studio EJ / DESIGN PIER(上段右)Studio EJの作品はDESIGN PIERによるDESIGNAT TOKYO 2020のための最新キュレーションの一部。シンプルでエレガントなシェルの内側は鏡になっており、静的な外側と動的な内側の対照的なサーフェスを持つ一連のテーブルコレクションを展示。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-19

Batten and Kamp(下段左)インテリアアーキテクトのアレクサンドラバッテンとデザイナー兼アーティストのダニエルカンプは、話題のファニチャーコレクション「Shelter to Ground」と新たな実験的作品とで構成される、彫刻的な家具のインスタレーションを行う。

秋山亮太(下段右)日々のアートワークの中で生まれた様々なエラーに対して、新しい何かを見出すような作品群「Not Implemented Error」を展示。

3. HOME OFFICE EXHIBITION_働き方の新境地

会場:ワールド北青山ビル 東京都港区北青山3-5-10

様々な分野で大きな影響を及ぼした仕事の環境や在り方に対する心境、意識の変化に寄り添う、これからのホームオフィスの新たなスタイルをインキュベーションスペースであるワールド北青山ビルを舞台に再定義を試みる。会場構成は、建築・デザインからクリエイティブディレクションまでを通じて独自の世界観を磨き続ける注目の建築家、神谷修平。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-5

出展ブランド_1518, Vitra/SEMPRE, Varier/Shinwa shop, Steelcase/WSI, emu, Muuto(左上から時計回り)

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-6

マッチング展示 スマートスピーカー Amazon Echo

 

KASHIYAMA DAIKANYAMA_個性的なアーティスト作品が集合

会場:KASHIYAMA DAIKANYAMA 東京都渋谷区代官山町14-18 ※会期:10/27(火)~11/3(火)

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-7
PHILIPPE BAUDELOCQUE × PLETHORA MAGAZINE(上左)デンマーク・コペンハーゲン発のアートマガジン「PLETHORA MAGAZINE(プレソラマガジン)が選出したフランス在住のアーティスト、フィリップ・ボードゥロック。チョークで宇宙を描く大胆かつ繊細な作品による特別展。

TANAKA(上右)”これまでの100年とこれからの100年を紡ぐ衣服。時代、性別を超えて永く愛される衣服。”をコンセプトにBROOKLYN NYを拠点に活動をしているユニセックスアパレルブランドTANAKA。デニムを題材にアップサイクル、サステイナブルの新しい形を映像や造形展示にて表現する。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-8

h220430/SATOSHIITASAKA日本のプロダクトデザイナー、建築家、そしてアートの領域を横断的に活動し、世界的に注目を集める板坂諭の新しいプロジェクトによる「Stump Chair(スタンプチェア)」が登場。

新たな注目作品とアーティスト

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-9

PETIT BATEAU ⁄ 寺山紀彦 会場:プチバトーブティック表参道店/代官山店(左)プチバトーと仏の老舗標本屋「Deyrolle デロール」のコラボレーションに合わせた特別展示。プチバトーの布の柔らかさと、デロールの図柄の繊細さに本物の植物の細部と造花の冷たさとを混在させることで、新たな形が見えてきます。
TORY BURCH / 村上里沙 会場:トリー バーチ銀座店(右)日本画家の村上里沙とニューヨーク発のライフスタイルブランド、トリー バーチによるコラボレーション展示。麻紙に岩絵の具を使用し、自然の美しさを描く村上里沙の作品は、現代的なインテリアとの融合を考え作品制作を行っています。トリー バーチ銀座店からインスピレーションを得て作成する新作にも注目。

Art Summit 2020-SHIGERU AOI ART COLLECTION
会場:コートヤードHIROO 日本がもっとアートで溢れる豊かな未来に向けて、コレクター発信でアートの魅力を広める「Art Summit/アートサミット」を開催します。アートが与える力について、国内外で不動産事業を展開し、広尾で複合文化施設を運営している、オーナー・青井茂のコレクション展、イベントを通して発信していきます。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-10

新たに誕生するアートコンプレックスビル

ANB Tokyoで開催される注目のオープニング展「ENCOUNTERS」

東京アートアクセラレーション(Tokyo Art Acceleration[TAA])が、六本木にアートコンプレックスビル、ANB Tokyoをオープン。6つのフロアをコミュニティラウンジ、ギャラリー、スタジオとして運用し、アーティストの制作活動のサポートおよびアートを軸にしたコミュニティの形成、展覧会やトークイベントなどを行なっていく。オープニング展「ENCOUNTERS」(2020年10月11日〜11月8日)は気鋭のアーティストの作品が集まる注目の展覧会。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-11

国内外のインテリアブランドによる新作やプレゼンテーション

RITZWELL 会場:リッツウェル東京ショールーム(上段左)産業における技術が発達し効率化が進む現代において、手仕事による職人の技に拘り、新しさの中にもなつかしさや心地よさを生みだす家具作りを目指すリッツウェル。この度「椅子張り職人と手しごと展」では、一台のイージーチェアがどのように作られるのか、デザインから販売まで一気通貫の企業だから伝えられる独自の世界観とモノ作りを披露する。福岡・糸島工場の椅子張り職人による熟練の技が体感できる。
Paola Lenti 会場:パオラ・レンティ・南青山ショールーム(上段右)グラフィックデザイナーであるパオラ・レンティがミラノに設立したファニチャーブランド。独創的な美しさは「色の魔術師」と称され、圧倒的な存在感を放つ。コートヤードHIROOとのコラボレーションにより、緑豊かな中庭でPaola Lentiがつくりだす空間を堪能できる“POP-UP Paola LentiCafe” も同時開催。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-18

ROLF BENZ 会場:ROLF BENZ TOKYO(下段左)デザインと機能性の両面に秀でたドイツを代表するラグジュアリー・ファニチャー・ブランド、ロルフベンツ。最高級品質と類稀な座り心地をショールームで体感。
FLEXFORM 会場:フレックスフォルムトーキョー(下段右)建築家のAntonio Citterio(アントニオ・チッテリオ)がデザイン&総合監修を務める、イタリア高級家具ブランドFLEXFORM。1959年に創業、現在約90カ国で展開され、ミラノサローネでも毎年多くの注目を集め、製品のデザイン性と品質の高さは世界的に評価されている。今回は新たに起用したデザイナー「クリストフ・ピレ」デザインによる2020年の新作家具ECHOES CHAIRを展示予定。

新たな視点で探求する、デザインとアートの在り方

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-12

MetamorFood⁄Tokyo Zokei University, Sakai RG メタモルフード展/東京造形大学ID専攻領域酒井ゼミナール 会場:渋谷パルコ1階カミングスーン(左)エル・ブリ以降、食とデザインの距離は急速に縮まったが、食べ物自体にデザイナーが関わることはまだ稀だ。酒井ゼミでは、7名の学生と食べ物を「変身」させる授業を行っている。Ode 生井祐介シェフ、INFINI金井史章シェフパティシエ、オランダの3DフードプリンターメーカーbyFlowの協力を仰ぎ、具現化する。〈展示販売・トークショーを開催予定〉

daisy* ⁄ Masato Inagaki デイジー⁄ 稲垣匡人 会場:渋谷ヒカリエクリエイティブスペース8 ⁄(ハチ)(右)渋谷ヒカリエクリエイティブスペース8/でdaisy* のデジタルアートを展示。コロナ禍以降、ますますリアルとサイバー世界の境界が曖昧になり常識や価値観は強制的に変化していく。それによりアートの文脈や表現も大きく変わると考え、デジタルを素材とした作品により人間があるべきリアルとバーチャルの混在した世界を模索した展示を行う。

ストアデザインのいまとこれから

UNIQLO TOKYO at LifeWear SQUARE HERZOG & DE MEURON ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロン

1984 年に建てられた商業施設の一部を改修して誕生したUNIQLO TOKYO。そのリニューアルを手がけたのがスイスの建築設計事務所、ヘルツォーク・アンド・ド・ムーロン。既存の建物の躯体がむき出しの状態で残された店舗は装飾を徹底的に削ぎ落とし、機能のなかに本質を追求しながら、究極の普段着を目指すユニクロの“LifeWear”の概念にも通じる。今回は、DESIGNART TOKYO 2020の期間に合わせ、クリエイターのplaplax(プラプラックス)とユニクロがコラボレーションし、楽しい展示作品を披露する。(出展期間中は新作を展示予定。)

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-13

デジタル・オンラインコンテンツを開催以来最大限に強化

オンラインエキシビションを初開催

DESIGNART TOKYO 2020は、フィジカルのみならずオンラインで作品やアーティストに触れることが出来るデザイン&アートフェスティバルとして、コミュニケーションの可能性を広げる。オンラインで作品説明や購入も可能な、高画質で空間内を3Dウォークスルービューで360°見渡す事が出来るクラウドシステムを、ARCHI HATCHの徳永雄太のディレクションにより導入。作品と観客の距離を縮め、様々な交流を生み出す。その他、開催前に出展者のプレゼンテーションを閲覧できる動画配信や、オンライン参加可能なカンファレンスも企画。(一部コンテンツ対象)

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-14

ARCHI HATCH by Yuta Tokunaga(徳永雄太)

世界初の建築模型に特化した建築倉庫ミュージアムを生み出し初代館長を務めたのち、今年5月、建築や美術展、パブリックアートなどの3Dアーカイブのオープンソースプラットフォーム「ARCHI-BANK」「ARCHI-CLE」をロンチ。Matterportの撮影も2017年から経験があり、国内外で撮影活動の傍ら数々のアートプロジェクトにも参加。昨今では広島平和記念資料館の3D Portrait Museumを制作した「FUTURE MEMORY」や隈研吾建築を舞台にしたEZUMIIの「3D Portrait Show」などを、また、アジア各地で建築ミュージアムの展示企画も手掛ける。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-15

デジタルガイドブックを発行(右)印刷版ガイドブックに加え、オンラインで閲覧可能なデジタル版が登場。パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの様々なデバイスで読むことができるオンラインサービスです。フェスティバル公式サイトから閲覧可能。

プレゼンテーション動画の配信(左)作品や会場について自由にプレゼンテーション出来る動画を公式YouTubeで公開。オフィシャルSNSなどでも配信する。その他公式サイトに「BUY」ボタンを通して作品購入ページへのリンクを設置。また、両フィジカル・オンライン開催のイベントを公式サイトの特設ページで紹介。

OFFICIALE-BIKE/オフィシャルe-バイクに今話題のVanMoof(バンムーフ)が登場

ソーシャルディスタンスが新基準となった今年は、オフィシャルバイクにバンムーフが登場。e-バイクはもはや「健康的で、安全な移動手段」の選択肢の1つとなっている。特徴的なデザインのVanMoof《S3》&《X3》を、インフォメーションセンターであるワールド北青山ビル前に展示。また、原宿にあるVanMoofブランドストア東京では、Mariya Suzukiの描く「東京のまち」を展示。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-16

Mariya Suzuki(右)_カリフォルニア州ロングビーチでイラストレーションを学び、東京をベースに活動中。本や雑誌、広告やウェブなど、幅広くイラストを提供。

2020年11月上旬に販売開始予定のペリエ ジュエ エコロジカル ボックスを
インフォメーションセンターにて展示 
(下左)サステイナブルが重視される昨今、ペリエ ジュエはギフトとして贈られることが多いシャンパーニュに欠かせないギフトボックスを環境に配慮した、100%再生可能なエコ素材で作られたものへと切り替えた。今回、インフォメーションセンターであるワールド北青山ビルにて時代の移り変わりを背景にパッケージを新たにしたペリエ ジュエ エコロジカル ボックスを一足早くお披露目。

adf-web-magazine-designart-tokyo-2020-17

アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が「DESIGNART TOKYO 2020」の公式アプリに(上右)ArtStickerではフューチャーした作品のバックストーリー音声ガイドで視聴しながら作品を体験したり、各地域に点在する作品をエリアごとに絞り込んだMAP情報や、事前予約のチケット購入にて閲覧できる。

DESIGNART TOKYO 2020 開催概要

会期表参道・外苑前/原宿・明治神宮前/渋谷・恵比寿/代官山・中目黒/六本木/新宿/銀座
エリア2020年10月23日(金)~11月3日(火・祝)
オフィシャルWEBサイトhttp://designart.jp