2018年以来4年ぶりとなる「チェン・ジャン・ホン展」を東京・大阪にて同時開催

国内では6度目の個展開催となる「チェン・ジャン・ホン展」が、2022年10月29日から11月20日まで、東京大阪ギャルリーためながにて同時開催される。各店の個展に向けて制作された新作、約40点を一堂に展観。秩序や形式にとらわれない精神性の高さはそのままに、更なる表現を追求し続けるチェン・ジャン・ホンの作品を観ることが出来る。また、今作を全て収録した大判画集も刊行する。

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「晃蓮」160×200cm

「蓮」や「海」を主題とした作品は、圧倒的な筆捌きによって生み出される力強い線描、ぼかしや飛沫による、深みのある柔らかな色彩が広がる。それら画家の哲学的で情熱を帯びた感性による抽象表現が、静謐ながらもエネルギッシュな生命の崇高性を優美に表現している。チェンの主題といえば、画業を通し一貫して描き続けている「蓮」。中国で幼少期より見てきた蓮を、パリのアトリエで描く。中国において蓮は、どこの公園にも植えられ親しまれており、泥の中から美しい花を咲かせることから純粋の象徴、君子の花とも言われている。「キャンバスに描かれた“蓮”が開花するのは、決して描き終わった時点ではなく、壁に飾られ空間の中での存在感を放つ瞬間である。空間が変わる度に“蓮”の表情が変化する」と語っている。そして近年新たなモチーフとして加わった青の作品は、5年前に訪れたフランス領ポリネシア、タヒチで見た青い海に感動し、絵筆をとったことで生まれた。

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「澄」80×80cm

チェン・ジャン・ホン(陳江洪)

1963年中国天津生まれ。天津の美術学校より難関として名高い北京中央美術学院に進学し、中国伝統の水墨画を習得。1987年にはパリに移住しエコール・デ・ボザールで油彩画を学び、現在はパリを拠点にしながら各国の展覧会、アートフェアに出品するなど世界を舞台に活躍している。東洋と西洋、伝統と革新の調和を探求し、墨と油彩を自在に操る独創的な画法を確立した。

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「昂蓮」130×162cm

「チェン・ジャン・ホン展」 開催概要

会期2022年10月29日から11月20日まで
東京会場ギャルリーためなが 東京店
時間月 ~ 土:11:00 ~ 19:00 / 日・祝:11:00 ~ 17:00

大阪会場

ギャルリーためなが 大阪店
時間会期中無休:11:00 ~ 19:00