これからのコモンズをめぐる5つのプロジェクト
シビック・クリエイティブ・ベース東京CCBTは、2025年度CCBTアーティスト・フェロー5名によるプロジェクトを東京都内各地で展開している。活動テーマは「これからのコモンズ」。上田麻希、岸裕真、土井樹、藤嶋咲子、山内祥太がそれぞれの領域から公共性と創造性の接点を探る。3月以降は藤嶋咲子、岸裕真、山内祥太の展覧会が順次開幕し、土井樹「あたらしい天気」、上田麻希「嗅覚の力学 ~メディウムとしての空気~」も開催中である。
藤嶋咲子「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」
都市に埋もれた個人の声を可視化し、他者との対話を生み出すゲームインスタレーションを発表。展覧会「Re: Play」では《Re:Play》を中心に《SAVE 0:マインドクエスト》などを展示する。
展覧会「Re: Play」
- 会期:2026年3月7日(土)から3月21日(土)まで
- 会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
- 観覧料:無料
- 関連トーク&ワークショップ
- 日時:2026年3月7日(土)
岸裕真「平行植物園」
植物的視点からAIを再定義する「植物知性(BI)」を軸に、夜の海の森公園で音と光のインスタレーションを展開。植物の環境反応をセンシングし、人間と非人間の新たな共生関係を提示する。
展覧会「平行森林 Parallel Forests」
- 会期:2026年3月13日(金)から3月15日(日)まで
- 会場:海の森公園
- 観覧料:無料(事前予約制)
ポッドキャスト「Parallel Plants Prompts」
植物の専門家を訪ねるドキュメンタリー企画を配信中。
山内祥太「未知との遭遇」
中目黒公園と青山目黒を会場に、リゾーム構造を想起させる空間でパフォーマンスを展開。言語を超えた関係性を探る。
展覧会「In Between…Us?」
- 会期:2026年3月13日(金)から3月15日(日)まで
- 会場:中目黒公園/青山目黒
- 観覧料:無料
- クロストーク
- 日時:2026年3月14日(土)
土井樹「あたらしい天気」
市民参加型の微気象観測プロジェクトを基盤に、数値化されない天気の知覚を提示する。
展覧会「あたらしい天気」
- 会期:2026年2月20日(金)から3月1日(日)まで
- 会場:東京都文京区千駄木
- 観覧料:無料
- 関連トーク「屋上から」
- 日時:2026年3月1日(日)
Weather SNS「Refuge」
観測されたそれぞれの天気を共有するオンライン・プラットフォームを公開。
上田麻希「嗅覚の力学 ~メディウムとしての空気~」
匂いをメディウムとして都市を再解釈するプロジェクトを公開。デジタル嗅覚技術を用い、嗅覚的AR体験を提示する。
展覧会「嗅覚の力学 ~メディウムとしての空気~」
- 会期:2026年2月13日(金)から3月1日(日)まで
- 会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
- 観覧料:無料
「Aerosculpture ver.2『匂う森』」開催レポート
アーティストプロフィール
藤嶋咲子
アート × ゲーム × 社会問題を軸に制作。RPG構造を用いた《WRONG HERO》や、仮想空間上の声を可視化する「バーチャルデモ」などを発表。鑑賞者を“プレイヤー”として巻き込む批評的実践を行う。
岸裕真
AIを「Alien Intelligence」と捉え直し、自作AIと協働制作を行う。近年はAIモデル「MaryGPT」との協働を展開。主な展覧会に「Oracle Womb」(2025年)など。
山内祥太
1992年生まれ。映像、彫刻、パフォーマンス、嗅覚インスタレーションなどを横断し、自己と世界の関係性を探る表現を実践。
土井樹
音楽家、複雑系研究者。社会性生物の同期現象研究を背景に、人工システムを含む他者の知覚を探る作品を制作。
上田麻希
嗅覚アーティスト。匂いをマテリアルとする作品を発表し、アート・アンド・オルファクション・アワード最優秀賞受賞。世界各地で展示と教育活動を展開。

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