展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」にて美術家・会田誠など有名アーティストのブルーピリオド時代作品を展示

東京 天王洲 寺田倉庫G1ビルで開催されるマンガ『ブルーピリオド』初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」にて、「あの人のブルーピリオド」と題した特別展示が行われる。2022年6月18日(土)から9月27日(火)の会期中、美術家・会田誠を始めとする活躍中のアーティスト・クリエイター6名のブルーピリオド時代の作品が展示される。

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(左)《無題》 1983紙、木炭65×50cm ©AIDA Makoto Courtesy of Mizuma Art Gallery(右)会田誠 Courtesy of Mizuma Art Gallery

「あの人のブルーピリオド」

“ブルーピリオド” とはピカソの20代前半の画風を指し、そこから転じて、孤独で不安な青年期を表す言葉である。今回、ブルーピリオドの主要な舞台の1つである「美大受験」に着目し、現在活躍中の6名のアーティスト(会田誠、小玉智輝、近藤聡乃、冨安由真、服部一成、水戸部七絵)の予備校時代や美術の道を本格的に歩み始めた時代の作品を展示する。日本の美大受験には多くの批判が寄せられているのは事実だが、一方で、日本のアートを語る上で切り離せない存在でもある。美術史においては見過ごされがちな「予備校時代」のアートの側面を知ってもらうだけでなく、美大に進学しなかった方など幅広いキャリアを持ったアーティストを紹介することで、これからアートを志す若い世代にとっても多様な選択肢を提示する内容となっている。コーナー監修は、荒木慎也(美術史家/美術教育学者、多摩美術大学非常勤講師)が担当。

参加アーティスト・クリエイター 紹介

会田誠(あいだまこと)

1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。絵画、写真、映像、立体、パフォーマンス、小説、エッセイ、漫画など表現領域は国内外、多岐にわたる。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとらわれない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。昨年は「パビリオン・トウキョウ2021」に参加、神宮外苑に建てられた《東京城》は大きな反響を呼んだ。高校3年生の夏休みにお茶の水美術学院の夏期講習で描いた木炭デッサンを今回初公開する。

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会田誠 Courtesy of Mizuma Art Gallery

小玉智輝(こだまともき)

1998年生まれ。美術家・梅津庸一が主宰する私塾パープルーム予備校の第三期生として活動を開始。17年より東京をメインに数々の展示を開催する一方、ファッションブランドとのコラボレーションなども展開。今回は、地元の山形を離れパープルーム予備校に参加した17歳時に、絵との向き合い方を模索しながら制作した水彩画5点を展示する。

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小玉智輝

近藤聡乃(こんどうあきの)

1980年千葉県生まれ。マンガ家、アーティスト。2000年にマンガ家デビュー。アニメーション、ドローイング、エッセイなど多岐に渡る作品を国内外で発表している。高校3年生時に御茶の水美術学院の学内イベントのために描いたマンガ「女子校生活のしおり」原画を展示する。

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近藤聡乃

冨安由真(とみやすゆま)

現代美術作家。2005年に渡英し、ロンドン芸術大学Chelsea College of Artsの学部と修士にて学ぶ。2012年に帰国。2017年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了、博士号取得。1浪時に代々木ゼミナール造形学校で描いた油彩作品を展示する。

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冨安由真

服部一成(はっとりかずなり)

グラフィックデザイナー。1964年東京生まれ。1988年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、ライトパブリシテイ入社。2001年よりフリーランス。高校3年生の秋にすいどーばた美術学院で制作した『オイルサーディンの缶詰』の平面構成を展示する。

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服部一成

水戸部七絵(みとべななえ)
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水戸部七絵

画家。 東京藝大大学院在籍。一斗缶に入った油絵具を豪快に手で掴み、重厚感のある絵画を制作する。14年の米国滞在をきっかけに、現在まで「顔」をテーマとした絵画に取り組んでいる。高校3年生時に横浜美術学院で描いた油彩画『トマトのある静物画』を展示する。

「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」開催概要

会期2022年6月18日(土)~9月27日(火)
会場10:00~20:00
時間寺田倉庫G1ビル
特設ページhttps://blueperiod-ten.jp/