世界が熱狂するコムロ作品渾身の一冊
美術出版社が彫刻家・コムロタカヒロ初の作品集『TAKAHIRO KOMURO Sculptures』を2023年12月28日(木)に発売する。ビビッドな色で塗装された怪獣や妖怪を思わせる大型彫像をメインに制作し、アメリカのアートトイ会社とコラボレーションしたソフビ作品が近年ヒットしたことでも話題となっているコムロ。世界でも熱狂的ファンを魅了し続けるコムロ作品を約100点収録した渾身の一冊となる。発売に合わせ、銀座 蔦屋書店GINZA ATRIUMで刊行記念展「Tempest」も開催される。
概要
つるりと磨き上げられビビッドな色に塗り上げられたキモカワキャラクターの数々。ドラゴン、ろくろ首、多頭の怪獣などのコムロタカヒロが生み出すキャラクターは、幼少期に観たアメコミのヒーローやSF映画の登場人物、読み漁った書物に出てきた伝説の生物など、様々のイメージから着想を得て練り上げられたもの。ポップ&キッチュ、でもどこか「神聖さ」をも感じさせる不可思議な世界観をもつ作品群には、コムロの芸術家としての緻密な技とセンスそして詳細にわたるリサーチ情報が詰め込まれている。コムロ作品に秘められた「魔力」ともいうべき魅力は、アート業界を越え国内外の多くのフィギュアファンにも支持されるようになった。
3DCGで作品イメージを描くところから始まるコムロ作品には、木材を中心にFRP(繊維強化プラスチック)やブロンズなど様々な素材が用いられる。本書に収められた約100点にも及ぶ掲載作品は正面だけでなく背面からの写真も多く配置。作品に描き込まれた呪文のような文字や記号などのディテールまでしっかり見て取れるデザインが特徴。作品掲載のほか、作家インタビュー、秋元雄史や椹木野衣など評論家たちの論考も掲載、巻末には写真家・平野太呂が切り取った制作現場写真も収録。コムロ作品の新たな側面が見える一冊となっている。
コムロタカヒロ プロフィール
1985年東京都生まれ。彫刻家。2011年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。幼少期に見たアメコミやSF・ホラー映画、フィギュアやアートトイなどに影響を受け、ポップ&キッチュながらダークサイドも感じさせる大型木彫作品を中心に制作。本書にも収録した木彫作品がロサンゼルスにあるアートトイ会社の目に留まり、木彫をベースに制作したソフビ作品を発表するとアメリカでスマッシュヒット、コムロ作品が世界でも注目されるようになった。2020年自身の制作スタジオTkoM Factoryを設立。おもな個展に「WILDERNESS」(The Anzai Gallery、東京、2022)、「WHITE HOLE」(The Anzai Gallery、東京、2021)など。2023年12月にはロンドン、東京(銀座 蔦屋書店)にて個展開催。
『TAKAHIRO KOMURO Sculptures』書籍情報
発行 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ |
発売 | 美術出版社 |
価格 | 7,200 円+税 |
発売日 | 2023年12月28日(木) |
仕様 | 216ページ、A4 |
ISBN | 978-4-568-10572-8 C0071 |
URL | http://tinyurl.com/25fne6kh |
コムロタカヒロ展覧会「Tempest」開催概要
会期 | 2023年12月29日(金)~1月15日(月) |
時間 | 11:00~20:00 |
会場 | 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM |
URL | http://tinyurl.com/5crhr7bx |