アーティスト森⼭安英の個展「光ノ表⾯トシテノ銀⾊」

銀座 蔦屋書店が、日本の戦後美術史に鮮やかな足跡を残したアーティスト森⼭安英の個展「光ノ表⾯トシテノ銀⾊」をGALLERY SOAP協力のもと2021年4⽉17⽇(⼟)より4⽉28⽇(⽔)まで開催する。1960年代後半から福岡・北九州の地で前衛グループ「集団蜘蛛」の中核メンバーだった森山安英は、1936年八幡市(現・北九州市八幡東区)に生まれる。1968年に地元作家たちとともに「集団蜘蛛」に参加し、既存の美術団体や権威、さらに同時代の前衛運動すらも標的にあらゆる芸術表現を拒否する過激なハプニングを繰り返した。

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森山安英(もりやま やすひで)

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本展は、森山が1987年の活動再開後に取り組んだ絵画作品から構成される展覧会で、2018年に北九州市立美術館で開催された個展「森山安英 解体と再生」に続くものであり、首都圏での個展では1994年以来という貴重な機会となる。戦後の美術に大きな影響を与えた森山の活動を通して、日本の美術史をあらためて考える機会となる。

森山安英 アーティストプロフィール

1936年八幡市(現・北九州市八幡東区)生まれ。北九州市在住のアーティスト。1955年に佐賀大学特設美術科に入学、間もなく除籍。1960年代初頭から作品制作を始めると同時に、検便用のマッチ箱に汚物を入れ街頭で配ったり、菊畑茂久馬の盗作版画を制作する等、過激なパフォーマンスを行った。この時期、先行する前衛美術グループ「九州派」の強い影響を受けながら、1968 年に地元作家たちとともに「集団蜘蛛」を結成し、まもなく3 人のメンバーに少数精鋭化されると、既存の美術団体や権威、さらに同時代の前衛運動も標的に、あらゆる芸術表現を否定する過激なハプニングを繰り返した。1970年、福岡県立伝習館高校の教師処分に反対する運動に参加し、公然猥褻物図画陳列罪で逮捕され、裁判闘争は1973年まで続いた。その後、15 年の長い沈黙を経て、1987年から銀一色の絵画作品の制作を開始し、現在に至るまで大量の絵画作品を残している。初期作品は、全面銀色のオールオーバーな抽象絵画で、絵具を流し込む技法が特徴であり、その後2000 年以降は、豊富な色彩やかたちをもった絵画を制作している。

作品の販売について

4月16日(金)招待者限定プレビュー 
4⽉17⽇(土)から銀座蔦屋書店 店頭販売開始
4⽉17⽇(土)正午からオンラインストアにて開始

森山安英「光ノ表面トシテノ銀色」展 詳細

会期2021年4⽉17⽇(土)から4⽉28⽇(⽔)まで
会場銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM(イベントスペース)
入場費無料
特集ページhttps://bit.ly/3e5QB6c