アートギャラリー・美術館展覧会のおすすめ情報
2024年3月開催のアートギャラリー・美術館の展覧会をご紹介します。開催スケジュールのほか、展示作品などの詳細情報をお伝えします。なお、最新の開館情報については、各美術館・博物館のホームページなどご確認のうえ、ご来館ください。
21_21 DESIGN SIGHT 企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2では企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」が2024年3月29日(金)から8月12日(月・祝)まで開催されます。展覧会ディレクターには、幅広い工業製品のデザインや、先端技術を具現化するプロトタイプの研究を行うデザインエンジニアの山中俊治を迎えます。本展では、山中が大学の研究室でさまざまな人々と協働し生み出してきたプロトタイプやロボット、その原点である山中のスケッチを紹介するとともに、専門領域が異なる8組のデザイナー・クリエイターと科学者・技術者のコラボレーションによる多彩な作品を展示します。最先端技術や研究における先駆的な眼差しとデザインが出合うことで芽生えた、未来のかけらたちを紹介します。多様な視点が交わり、想像力が紡がれる会場で、科学とデザインが織りなす無数の可能性と、まだ見ぬ未来の世界に向かうデザインの楽しさを体感する機会となります。どうぞお楽しみください。
- 会期:2024年3月29日(金)~ 8月12日(月・祝)
- 会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
- 休館日:火曜日
- URL: https://tinyurl.com/4a4wtd9z
国立新美術館 「遠距離現在 Universal / Remote」
国立新美術館では展覧会「遠距離現在 Universal / Remote」が2024年3月6日(水)から2024年6月3日(月)まで開催されます。20世紀後半以降、人、資本、情報の移動は世界規模に広がりました。2010年代から本格化したスマートデバイスの普及とともに、オーバーツーリズム、生産コストと環境負担の途上国への転嫁、情報格差など、グローバルな移動に伴う問題を抱えたまま、私たちは2020年代を迎えました。そして、2020年に始まった国境のないパンデミックにより、人の移動が不意に停止されたものの、資本と情報の移動が止まる気配はありませんでした。かえって、資本や情報の本当の姿が見えてくるようになったと思えます。豊かさと貧しさ。強さと弱さ。私たちの世界のいびつな姿はますます露骨に、あらわになるようです。展覧会タイトル「遠距離現在 Universal / Remote」は、資本と情報が世界規模で移動する今世紀の状況を踏まえたものです。監視システムの過剰や精密なテクノロジーのもたらす滑稽さ、また人間の深い孤独を感じさせる作品群は、今の時代、あるいはポストコロナ時代の世界と真摯に向き合っているようにも見えます。本展は、「Pan- の規模で拡大し続ける社会」、「リモート化する個人」の2つを軸に、このような社会的条件が形成されてきた今世紀の社会の在り方に取り組んだ8名と1組の作品をご紹介します。
- 会期:2024年3月6日(水) ~ 2024年6月3日(月)
- 会場:国立新美術館 企画展示室1E
- 休館日:毎週火曜日 ※ただし4月30日(火)は開館
- 開館時間:10:00~18:00
- URL: https://tinyurl.com/ymcrjbku
森美術館開館 20周年記念展「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」
森美術館は開館20周年を記念して、「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」を2023年10月18日(水)から2024年3月31日(日)まで開催します。国内外のアーティスト34名による歴史的な作品から新作まで多様な表現約100点を四つの章で紹介します。第1章「全ては繋がっている」では、環境や生態系と人間の活動が複雑に絡み合う現実に言及します。第2章「土に還る」では、1950~80年代の高度経済成長の裏で、環境汚染が問題となった日本で制作・発表されたアートを再検証し、環境問題を日本という立ち位置から見つめ直します。第3章「大いなる加速」では、人類による過度な地球資源の開発の影響を明らかにすると同時に、ある種の「希望」も提示する作品を紹介します。最終章である第4章「未来は私たちの中にある」では、アクティビズム、先住民の叡智、フェミニズム、AIや集合知(CI)、精神性(スピリチュアリティ)などさまざまな表現にみられる、最先端のテクノロジーと古来の技術の双方の考察をとおして、未来の可能性を描きます。
- 会期:2023年10月18日( 水 )~ 2024年 3月31日( 日 )
- 会場:森美術館
- 時間:10:00~22:00( 火曜日のみ 17:00まで、ただし 1/2、3/19は 22:00まで
- URL: https://tinyurl.com/srt2jxmf
十和田市現代美術館 企画展 「荒木悠 LONELY PLANETS」
十和田市現代美術館では映像作家・荒木悠の美術館での初個展「LONELY PLANETS」が2023年12月9日(土)から2024年3月31 日(日)まで開催されます。日本とアメリカを行き来しながら育った荒木悠は、各地の様々な言語・文化間で起こる誤訳や誤解、オリジナルと複製の関係、それらが表出させる権力構造を、ドキュメンタリー、アニメーションなどの映画や映像作品で、時にユーモラスに表現してきました。本展のタイトルは、世界的なシェアを誇る老舗旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の名前が、ある歌詞の聞き間違いから生まれたことに親近感を覚えた荒木によってつけられました。そこには、青森を旅するように訪ね歩き、本展に登場する人々・風景・モチーフと偶然遭遇した作家の心境が重ねられています。本展ではこれまでのリサーチを経て、作家のテーマを展開した新作の映像作品4と過去作品3点(予定)を公開します。
- 会期:2023年12月9日(土) ~ 2024年3月31日(日)
- 開館時間:9:00~17:00
- 休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
- 会場:十和田市現代美術館
- 観覧料:一般1800円(常設展含む)高校生以下無料
- URL: https://tinyurl.com/2dn5tpda
東京都写真美術館 「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」展
東京都写真美術館では「記憶:リメンブランス―現代写真・映像の表現から」展が2024年3月1日(金)から6月9日(日)まで開催されます。写真・映像は人々のどのような「記憶」を捉えようとしてきたのか。本展では、観る者の感覚を揺さぶり、想像力を拡張させることで、時間や空間を超えた他者の記憶、あるいは時代に刻まれたイメージと観る者自身の記憶とを結び付ける作家たちの多様な試みを紹介します。
- 期間:2024年3月1日(金) ~ 6月9日(日)
- 会場:東京都写真美術館 2階展示室
- 休館日:月曜休館(ただし4 / 29(月)5 / 6(月)は開館。5 / 7(火)は休館)
- URL: https://tinyurl.com/esmzezs5
京都国立近代美術館「開館60周年記念 小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」
京都国立近代美術館では「開館60周年記念小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ」が2024年1月6日(土)から3月10日(日)まで開催されます。日本におけるこの領域のパイオニアである小林正和(1944 – 2004)は、京都市立美術大学(後の京都市立芸術大学)で漆工を学んだものの、川島織物在職時の「1本の糸との出会い」を起点に、糸を「垂らし」「張り」「緩め」集積させた立体造形作品を発表します。そして第6回国際タペストリー・ビエンナーレへの入選を皮切りに、国際テキスタイル・トリエンナーレ(ウッヂ、ポーランド)や国際テキスタイルコンペティション(京都)などでの活躍を通して、国際的に高く評価されるようになりました。糸を含む「ファイバーは人間と密接に結びついている」と考える小林の作品は、常に空間と関係を切り結ぶことを志向し、最終的には戸外でのインスタレーションへと展開していきます。2024年に生誕80年・没後20年をむかえる小林正和の初めての回顧展として開催される本展では、小林の代表作や関連資料約80点に、彼と歩みをともにした作家たちの作品を加えた約100点を紹介します。
- 会期:2024年1月6日(土) ~ 3月10日(日)
- 会場:京都国立近代美術館
- 時間:午前10時~午後6時 金曜日は午後8時まで開館
- 休館日:月曜日(ただし1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)
- URL: https://www.momak.go.jp/
ジャパン・ソサエティー ギャラリー「無功徳:ギッター・イエレン・コレクションの禅画」
アメリカ・ニューヨークのジャパン・ソサエティーギャラリーで「無功徳:ギッター・イエレン・コレクションの禅画」が2024年3月8日(金)から6月16日(日)まで開催されます。本展はニューオリンズに在住するカート・ギッターとアリス・イエレン・ギッター夫妻のコレクションからなるもので、世界でも有数の禅画作品のコレクションとして知られている。水墨画や書画を通じて魅力あふれる仏教の教義を教化することに貢献した画僧たちの作品を展示しています。
- 会期:2024年3月15日(金) ~ 6月16日(日)
- 会場:Night Out Gallery
- 入場:無料
- URL:http://tinyurl.com/bdcmew2k
大阪中之島美術館 「没後50年 福田平八郎」
大阪中之島美術館で近代京都画壇の巨匠・福田平八郎の大回顧展「没後50年 福田平八郎」が2024年3月9日(土)から5月6日(月・休)まで開催されます。本展は関西では17年ぶり、大阪の美術館で初めてとなる福田平八郎の大規模な回顧展です。初期から晩年までの優品が一堂に揃うほか、瑞々しい感動が詰まったスケッチ類の展示など創作の秘密にも迫ります。
- 会期:2024年3月9日(土) ~ 5月6日(月・休)
- 前期=4月7日(日)まで
- 後期=4月9日(火)から
- 会場:大阪中之島美術館4階展示室
- 休館日:月曜日(ただし4月1日、4月15日、4月22日、4月29日、5月6日は開館)
- 時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
- URL: https://tinyurl.com/muyfpr7j
神戸市立博物館 特別展「Colorful JAPAN ―幕末 ・ 明治手彩色写真への旅」
神戸市立博物館で特別展「Colorful JAPAN ―幕末 ・ 明治手彩色写真への旅」が2024年3月30日(土)から5月19日(日)まで開催されます。日本の開国後、幕末から明治時代にかけて、これまで交流のなかった諸外国の人々が、来日するようになりました。未知の日本文化を目にした彼らの需要に応え、フェリーチェ・ベアト、ライムント・フォン・シュティルフリート、臼井秀三郎(うすいしゅうざぶろう)、日下部金兵衛(くさかべきんべえ)、アドルフォ・ファルサーリ、玉村康三郎(たまむらこうざぶろう)らの写真館では、日本の名所や風俗を撮影した写真を販売しました。それらの写真はしばしば、1点1点精緻に彩色され、カラー写真と見紛うような「手彩色写真(てさいしきしゃしん)」に仕上げられて、豪華な蒔絵表紙のアルバムに綴じ込まれました。被写体の選定、巧みな構図と美しい彩色は、現実の日本そのものではなく、東洋の神秘「JAPAN」のイメージを作り上げていきます。本展では、幕末・明治期に撮影され、手彩色が施された写真と関連資料約150点を一堂に展観し、手彩色写真のもつ美を通して、時代を超えて人々を魅了する「JAPAN」の姿をご紹介されます。
- 会期:2024年3月30日(土) ~ 5月19日(日)
- 前期:3月30日(土)~ 4月28日(日)
- 後期:4月29日(月・祝)~ 5月19日(日)
- 会場:神戸市立博物館
- 休館:月曜日、5月7日(火)※但し、4月29日(月・祝)と5月6日(月・振替休日)は開館
- 時間:9時30分~ 17時30分(金 、土は19時30分まで)
- URL: https://tinyurl.com/bdhjtvvp
東京アートミュージアム 「やわらかくて、かたい」上原修一 銅版画作品展
東京アートミュージアムでは 『「やわらかくて、かたい」上原修一 銅版画作品展 』が2024年1月13日(土)から3月31日(日)まで開催されます。銅が持つ柔らかさと硬さのバランスを介さなければ顕せない「銅版画」の世界を展示いたします。
- 会期:2024年1月13日(土)~3月31日(日)
- 会場:東京アートミュージアム
- 時間:11時~18時30分(入館18時まで)
- 休館:月・火・水曜日
- 入場:一般500円/大高生400円/小中学生300円
- URL: http://www.tokyoartmuseum.com/
「ブルーナ絵本展」
大丸京都店 6階大丸ミュージアム<京都>では「ブルーナ絵本展」が2024年3月13日(水)から3月25(月)まで開催されます。本展覧会は2023年にブルーナさんの絵本が生まれて70周年を迎えたことを記念した絵本展です。冒険心いっぱいのくまの男の子「ボリス(ぼりす)」シリーズをはじめ、ブルーナさんの子どもたちの先生から着想を得たぶたの「ポピー(うたこさん)」、勇敢ないぬの「スナッフィー(くんくん)」、そして『しらゆきひめ』などのおとぎばなしシリーズまで、ミッフィー以外の作品にも着目し、ブルーナさんの絵本創作に共通するデザインワークやユーモアをひもときます。
- 会期:2024年3月13日(水)~3月25(月)
- 会場:大丸ミュージアム<京都> 大丸京都店6階
- 時間:午前10時~午後6時30分(午後7時閉場)
- URL: https://l-tike.com/bruna.exhibit/kyoto/