アートギャラリー・美術館展覧会のおすすめ情報

2022年12月開催のアートギャラリー・美術館のおすすめの展覧会について、開催スケジュールのほか、展示作品などの詳細情報をお伝えします。なお、最新の開館情報については、各美術館・博物館のホームページなどご確認のうえ、ご来館ください。

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《Interpreter》2022年
紙にインクジェットプリント、サイズ可変

十和田市現代美術館 企画展 百瀬文の個展 「口を寄せる」

十和田市現代美術館では、百瀬文の個展「口を寄せる」を2022年12月10日(土)から2023年6月4日(日)まで開催します。百瀬は主に映像作品で、他者とのコミュニケーションの中で生じる不均衡をテーマとし、身体・ セクシュアリティ・ジェンダーを巡る問題を追究しています。本展では、女性声優をテーマにした新作サウンド・インスタレーション《声優のためのエチュード》を発表します。この作品は、「声」だけが聞こえ、性別を判断できるキャラクターの容姿やしぐさが映し出されたアニメーションがありません。映像と切り離された「声」は、性別を超えた流動的な存在として表れます。新作の他に、耳の聞こえない女性と耳の聞こえる男性との触れ合いに生じるすれ違いが映し出されている《Social Dance》や、百瀬の父親が百瀬の書いた173問の質問項目に口頭で答えていくなかで、その回答が父親の意志から離れていく《定点観測(父の場合)》など、性別や世代の異なる他者との関係やその背後にある見えない存在や抑圧が映し出された作品を出展します。展覧会タイトルの「口を寄せる」は、他者に寄り添う動作を連想させますが、「声」がさまざまな身体を行き来していく様子にもつながります。存在しているのに、抑えつけられ、ないものとされていたさまざまな「声」に、耳を傾けてみてください。

  • 会期・日時:2022年12月10日(土)から2023年6月4日(日)まで
  • 会場:十和田市現代美術館
  • 時間:9:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
  • 観覧料:1800 円(常設展込み)。高校生以下無料。

奈良国立博物館 式年造替記念特別展「春日大社 若宮国宝展-祈りの王朝文化-」 adf-web-magazine-art-gallery-in-december-6.jpg

奈良国立博物館では、2022年12月10日(土)から2023年1月22日(日)まで、式年造替記念特別展「春日大社 若宮国宝展-祈りの王朝文化-」を開催します。今年の10月春日大社の摂社である若宮神社の本殿(重要文化財)の御造替(社殿を造り替え、神宝や調度品などを新調する事業)が完了。本展覧会はこの大事業完了を記念し、若宮神社に奉納された工芸品やこれまでの御造替にかかわる器物、歴史資料の数々を一堂に会し、壮麗な王朝文化の世界に迫ります。

  • 会期:2022年12月10日(土)から2023年1月22日(日)まで)
  • 会場:奈良国立博物館 東・西新館
  • 時間:9:00~17:00
  • チケット:こちら

森美術館 六本木クロッシング2022展:往来オーライ!

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O JUN《美しき天然》2019年 油彩、キャンバス
350×240 cmCourtesy:ミヅマアートギャラリー(東京)

森美術館(東京都港区 六本木ヒルズ森タワー53階)は、2022年12月1日(木)から2023年3月26日(日)まで「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」を開催します。「六本木クロッシング」は日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、森美術館が3年に一度開催してきたシリーズ展です。第7回となる今回は国際的な活躍が目覚ましいアーティストから新進気鋭の若手まで日本のアーティスト22組を紹介します。

  • 会期:2022年12月1日(木)から2023年3月26日(日)まで
  • 時間:10:00~22:00
  • 会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

あべのハルカス美術館 「アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」展 adf-web-magazine-art-gallery-in-december-4.jpg

あべのハルカス美術館 では、2022年12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで、「アリスーへんてこりん、へんてこりんな世界ー」展を開催します。『不思議の国のアリス』は、ルイス・キャロルが、知人の娘アリス・リドゥルとその姉妹のために即興で創作したお話がもとになり、1865年に誕生しました。それ以来、ルイス・キャロルが紡ぎだした幻想的な世界と、ジョン・テニエルの挿絵が呼応した物語は、現在に至るまで人々の想像力を刺激し、児童文学の世界に留まらず、美術・映画・舞台・ファッションなどあらゆる分野のアーティストたちにも影響を与え続けています。2021年、英国のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で、「アリス」の文化現象をたどる初の大規模展が開催されました。V&A発の世界巡回となる本展は日本展オリジナルの作品を新たに加え、「アリス」の原点から今日に至るまでの歩みを約300点の作品や映像演出により紹介するものです。約160年の時を経てもなお色褪せることのない『不思議の国のアリス』の魅力と、新たな創造の世界を是非会場でお楽しみください。

  • 会期:2022年12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで
  • 会場:あべのハルカス美術館 ABENO HARUKAS Art Museum 
  • 時間:火~金 / 10:00 ~ 20:00、月土日祝 / 10:00 ~ 18:00
  • 観覧料:一般1,800(1,600)円 / 大高生 1,400(1,200)円 / 中小生 500(300)円※ ( ) 内は前売りおよび15名様以上の団体料金。

東京ミッドタウン・デザインハブ第100回企画展「かちのかたちたち展ー捨てる手前と後のこと」かちのかたちたち展_プレスリリース確認_ol

東京ミッドタウン・デザインハブでは、多摩美術大学による第100回企画展「かちのかたちたち展ー捨てる手前と後のこと」を2022年12月5日(月)から12月25日(日)まで開催します。大量生産や消費、エネルギー依存から生じる環境破壊と気候変動。これらは喫緊の課題であり、必然的にサステナビリティやサーキュラーと向き合わなければいけない時代に私たちは生きています。制度や産業での大きな枠組みの変化が求められるのと同時に、一人一人も立ち止まらずに、考え方を変化させていく必要があります。多摩美術大学では、“すてるデザインプロジェクト”を通じてサーキュラーと向き合い、社会に対するさまざまな問いかけを行ってきました。本展では、暮らしの中で発生する「ゴミ」の定義について考察します。「どこまでがゴミではなく、どこからがゴミなのか?」その境界に焦点を当て、第一線で活躍するデザイナー、クリエイターそれぞれのゴミに対する価値観を探ります。

  • 会期:2022年12月5日(月)から12月25日(日)まで
  • 会場:東京ミッドタウン・デザインハブ
  • 入場料:無料

富山県美術館 企画展「富山県美術館開館5周年記念デザインスコープ ― のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」

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「富山県美術館開館 5 周年記念 デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」ポスター

富山県美術館では、2022年12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで、企画展「富山県美術館開館5周年記念デザインスコープ ― のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」を開催します。本展では、デザインというレンズを通した視点を「デザインスコープ(design-scope)」と名付け、現在第一線で活躍するデザイナーやアーティストと対話を重ね、これからデザインがどのような提案をすることが可能なのか、またデザインとアートが限りなく近づく現在の状況を、ミクロ / マクロの視点から俯瞰します。

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we+《Peep》2017 年 photo:林 雅之

  • 会期: 2022年12月10日(土)から2023年3月5日(日)まで
  • 時間: 9:30〜18:00(入館は17:30まで)
  • 場所: 富山県美術館2階 展示室2、3、4

ALL DAY GALLERY 日本テクスチャーアート協会グループ展「自然との融合」adf-web-magazine-japan-texture-art-1

テクスチャーアートを日本の文化としての確立を目指し、ワークショップやレッスン、新しい素材の研究などを行なっている日本テクスチャーアート協会(JTAA)のグループ展「自然との融合」が2022年12月5日(月)から12月11日(日)まで、東京世田谷区にあるALL DAY GALLERYにて開催します。テクスチャーアートとはアクリル絵の具と粘度のあるペーストを使用し、絵肌、質感、凹凸を表現する技法で描かれた抽象画です。平面的な抽象画と違い、立体感が生まれるため、影が落ちたり奥行きがの楽しめるアートとなっています。

  • 会期:2022年12月5日(月)から12月11日(日)まで
  • 時間:10:00-19:00
  • 会場:ALL DAY GALLERY

GREEN SPRINGS 冬のアートインスタレーション「WINTER SPRINGS 2022」adf-web-magazine-green-springs-1

立飛ストラテジーラボが運営する複合施設GREEN SPRINGSにて、ロンドンで活躍するアーティストTsai & Yoshikawaのアートインスタレーションを2022年11月26日から2023年2月14日まで開催します。GREEN SPRINGSがある立川市には「まち全体が美術館」という構想があり、施設の街区内にもアート作品が点在。サイトスペシフィックなアート作品を展開するTsai & Yoshikawaが、立川市の構想やGREEN SPRINGSの空中庭園に触発され桃源郷のような不思議な喜びや発見に満ちた空間を創造し、秋から冬の風景を彩ります。

  • 会期:2022年11月26日(土)から2023年2月14日(火)まで
  • 会場:GREEN SPRINGS各所

西武池袋本店 柴田あゆみ「かみがみの森」adf-web-magazine-art-gallery-in-december-8

世界で活躍する切り絵アーティスト、柴田あゆみによる「柴田あゆみ かみがみの森 -切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会-」が、2022年12月1日(木)から12月12日(月)までの期間、西武池袋本店7階の催事場Aにて開催されます。やさしく繊細な物語と、光や音に包まれる、新感覚のペーパーインスタレーションが展示されます。

  • 会期:2022年12月1日(木)から2022年12月12日(月)まで
  • 会場:西武池袋本店7階(南)=催事場A
  • 時間:10:00~21:00
  • 料金 :一般:800円、大学生・高校生:600 円、中学生以下 無料

浅草 GALLERY ROOM・A 島田萌個展「EBS」adf-web-magazine-moe-shimada-ebs-2

浅草 GALLERY ROOM・Aにて2022年12⽉3日から2023年1月8日まで、気鋭アーティスト 島田萌による個展「EBS」が開催されます。島田は1995年生まれ。デジタルエフェクトを施した写真をモチーフに描くオイルペインターとして、東京を拠点に活動しています。創作の軸には肉眼では見えない色彩や歪みも、スマホやパソコンなどのデジタルツールが普及している昨今の"新しいリアル"という考えの元、主に人物画を得意としてきましたが、近年では花や陶器、ガラス細工の置物などモチーフとする対象を拡張させ、緻密な描写と色彩豊かな表現の幅を更に広げています。

  • 会期:2022年12月3日(土)から2023年1月8日(日)まで
  • 会場:GALLERY ROOM・A
  • 時間:8:00~23:00 会期中無休
  • 観覧料:無料