ハイブ・パブリック・スペースによって設計された、人々のつながりを学ぶためのアートシリーズ《リボン》
《リボン》は、ニューヨーク・ロングアイランドシティーの様々なエリアで共同体のつながりを呼び起こす方法として、ハイブ・パブリック・スペースとロングアイランドシティーパートナーシップの共同でアーバン・コンガによってデザインをされたアートシリーズの一部。
《リボン》は、街のいたるところにある遊び心にあふれた都市活性化のエコシステムの一要素に過ぎず、すべては互いのつながりを取り戻すことに焦点が当てられている。皆、社会的な環境に戻り、互いのつながりを取り戻す包括的な方法の必要性を認識するようになる。
オープンエンドのプレイデザインを通して、既存のスペースやインフラを社会的交流や共同活動のためのプラットフォームとして適応させる新しい方法を検討する仮設インスタレーションとして開発された。
《リボン》は遊び心のあるジェスチャーとして、ロングアイランドシティ内の歩行者用通路や共同スペースに内在し、さまざまな瞬間を切り取るよう機能している。遊び心を持って日常を揺るがし、周囲の状況を新しい方法で見直すよう促している。作品の流れるようなこの動きは、リボンのようであり、自分が進む道から外れて、今まで探索したことのないエリアへと導く。作品は時代を超えたランドマークとなり、忘れがたい経験を呼び起こすことで、人々が《リボン》を再び訪れ、作品や周囲の空間に、そして我々が互いに新しく関わり合うことを促している。
各ユニットを回転させることで、ユーザーが物理的に作品を操作でき、キネティックピースを動かすと作品そのものが変化するだけでなく、作品が持つ建築環境への光の反射や屈折の機能によって周囲の環境も操作することができる。
このユニットは、空間のフィルター的な視点を提供するだけでなく、地域の人々によって書かれたロングアイランドシティへのラブレターも入っている。会場に設置されたQRコードから投稿され、時間の経過とともに作品に追加されていく。詩やモチベーションを高める言葉など、地域の人々や来場者によって書かれたものであり、スペース内での会話の原動力となっている。利用者の参加によって、周囲の環境と調和した共同作業や共同プラットフォームとなり、生命を吹き込んでいる。
このプロジェクトは、アーバン・コンガ、ハイブ・パブリック・スペース、複数の民間企業、ニューヨーク市立公園とレクリエーション、ボイス・テクノロジー、ロングアイランド・シティ・パートナーシップが協力して実現した。簡単に解体でき、市内の別のスペースに移動できるように、モジュール形式で開発され、各地を巡回しながら提供されるコミュニティのラブレターを共有し続けている。
アーバン・コンガについて
アーバン・コンガは、ニューヨーク・ブルックリンを拠点とする多様なクリエイター集団で構成されたアワード受賞歴のあるデザインスタジオ。彼らの作品は、既存の都市インフラに絡み合ったマルチスケールの遊べる機会の生態系として、「遊べる都市」のアイデアを探求することに重点を置いており、日常の空間にどのように遊びが存在しうるかを調査し、歩道、バス停、街灯、公園のベンチなどの日常の空間において、プレイヤーになるよう人々に呼びかけている。
ハイブ・パブリック・スペースについて
ハイブ・パブリック・スペースは、女性主導のアーバンデザインとプレイスメイキング / プレースキーピングを行う会社。都市は複数のスケールで横方向に機能する複雑な都市システムであり、公共空間はあらゆる都市部の活力に大きな社会的・経済的影響を与えるという考えのもと、革新的な空間を創造し、活用されていない空間を変革している。
テクニカルシート
クライアント | ロングアイランドシティ・パートナーシップ、ニューヨーク・シティ・パークス・アンド・レクリエーション |
年 | 2021年 |
場所 | ニューヨーク・ロングアイランドシティ |
プロジェクトサイズ | 528フィート |
設計者 | アーバンコンガ&ハイブパブリックスペース |
ファブリケーション | ボイステクノロジー |