日常の中にある意味や美しさを再発見
市瀬美穂、川端健太、ケヴィン・ユー、ピーター・オップハイムの4人の作家によるグループ展「Held Within」が、ニューヨークのGR Galleryで2026年3月28日(土)から5月2日(土)まで開催される。本展は日常生活の中に潜む静かな驚きや不思議さをテーマにした展覧会。それぞれ異なる視覚的アプローチを用いながら、作家たちはありふれた物や一瞬の出来事、身近な風景を、より深い意味や感情を感じさせるイメージへと変換していく。本展のために制作されたキャンバスおよび木製パネルによる中型サイズの絵画作品が紹介される。
本展の中心にあるのは、日常のささやかな要素の中にも深い美しさが宿っているという視点。劇的な題材や遠い世界を描くのではなく、作家たちは身の回りの物や行為、記憶、想像上の存在などに目を向け、それらの中に潜む静かな神秘を浮かび上がらせる。鑑賞者は、作品をとおして普段は見過ごされがちな細部に目を向けるよう促される。
同時に、本展の作品には内省的で静かな雰囲気が漂う。現代社会は情報やスピード、対立によって満ちているが、これらの作品の背後には、そうした環境から少し距離を置くような穏やかなメランコリーが感じられ、日常生活の中にあるより柔らかな時間の流れや感覚を再発見する機会を与えてくれる。
参加する作家たちはそれぞれ異なるスタイルで制作しているが、共通しているのは身近なものを詩的で思索的なイメージへと変える点。記憶、想像、ユーモア、感情といった要素が交差する視覚的な空間を、彼らは共同で形づくっている。
参加作家
ケヴィン・ユー(Kevin Yu)
ニューヨークを拠点とし、ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートでMFAを取得。彼の作品は、日常の物や身近な場面から着想を得た色彩豊かな絵画が特徴。現実をベースにしながらも、そこにさりげないアイロニーを加え、見慣れた物を新しい視点から提示する。
市瀬美穂
福岡を拠点とする画家。ロンドン芸術大学(University of the Arts London)卒業。日常生活の中で見落とされがちな小さな瞬間に潜む美しさを描く。
市瀬の作品は、一瞬の光や影、質感など、ふとした瞬間に現れる印象的な場面から始まる。彼女はまずその場面を写真として記録し、その後キャンバスの上で自由に展開していく。
川端健太
日本を拠点とする画家・彫刻家。東京藝術大学卒業。身体的な感覚と感情の関係をテーマとし、恐れや痛みから、温もりや驚きまで、人が感じるさまざまな感覚を探求している。
デジタル化が進む現代社会の中で、川端は身体性や自己認識を改めて見つめ直す必要があると考えている。作品では、特に「皮膚」が重要なモチーフとなり、触覚や身体の記憶が強く意識されている。
ピーター・オップハイム(Peter Opheim)
ニューヨークとニューメキシコを拠点とするアーティスト。セント・オラフ大学で学ぶ。彼の作品には、夢のような不思議な生き物が登場し、幻想と変化に満ちた世界が描かれる。
オップハイムの制作は直感的で有機的なプロセスによって進められ、作品は完成に近づくにつれて姿を現し、思いもよらない形で生まれてくることが多いという。
「Held Within」開催概要
| 会期 | 2026年3月28日(土)~5月2日(土) |
| 会場 | GR Gallery |
| URL | https://tinyurl.com/3skaw2zp |

日本語
English








