世界の建築コミュニティが集い、祝い、学び、交流し、刺激を受ける

ポルトガル リスボンの歴史地区にある16世紀に建てられた旧修道院 コンヴェント・ド・ベアトで開催された世界の建築コミュニティが集うワールド・アーキテクチャー・フェスティバル2022のガラディナーにて、ワールド・インテリア・オブザイヤー、フューチャー・プロジェクト・オブザイヤー、ランドスケープ・オブザイヤーなど各アワードの受賞者が発表された。

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World Building of the Year (Supported by GROHE)
Quay Quarter Tower by 3XN
Photo credit: Phil Noller

ワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤー

GROHEが支援するワールド・ビルディング・オブ・ザ・イヤーは、3XNアーキテクツが設計したオーストラリア シドニーのクウェイ・クォーター・タワー(QQT)に贈られた。シドニーのオペラハウスの近くに位置する高さ206mのタワーは、垂直に配置されたオフィスビルで、コミュニティを生み出し、コラボレーション、健康、福祉、外部テラスに焦点を当てた空間を提供している。既存のタワーをアップサイクルすることで、サステナビリティを徹底的に追求し、アトリウムを積み重ねることで、眺望の良いソーシャルスパインを形成している。

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World Building of the Year (Supported by GROHE)
Quay Quarter Tower by 3XN
Photo credit: Phil Noller

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World Building of the Year (Supported by GROHE)
Quay Quarter Tower by 3XN
Photo credit: MartinSiegner

ワールド・インテリア・オブ・ザ・イヤー

コンディション_ラボが手がけた屏東児童図書館が、2022年のワールド・インテリア・オブ・ザ・イヤーに選出された。中国にあるこのプロジェクトは、11部門の候補から最終的に選ばれ、ミーレがサポートする形で栄誉に輝いた。図書館は、伝統的な「東家」のタイポロジーを取り入れた小さな木造建築で、主に2つの螺旋階段が織り成す構成になっている。このプロジェクトの価値は、若い利用者のための伝統文化の保存、そして建築の社会的重要性を強調するデザインの規律に集約されている。

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World Interior of the Year (Supported by Miele)
Pingtan Children Library by Condition_Lab
Photo credit: Sai Zhao

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World Interior of the Year (Supported by Miele)
Pingtan Children Library by Condition_Lab
Photo credit: Sai Zhao

フューチャープロジェクト・オブ・ザ・イヤー

ABBが支援するフューチャープロジェクト・オブ・ザ・イヤー2022は、まだ完成していない世界の優れた建築を称えるものです。受賞プロジェクトは、CAATスタジオ(Kamboozia 建築デザインスタジオ)が設計したイランの「夢の実現への道 / スポーツレクリエーション公園と文化的な街並みのつながり」で、このプロジェクトはテヘランにあるアッバース・アバド丘陵の西部に、歩行者と自転車のための都市型通路を紹介するもの。このプロジェクトは、完成後ラムド・アースの素材と幾何学的な形を通して4つの異なるゾーン間を移動する、インタラクティブで魅力的な物語を都市に創り出すことを目的としている。

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Future Project of the Year (Supported by ABB)
Dream Pathway by CAATStudio (Kamboozia Architecture and Design Studio)
Photo credit: CAATStudio (Kamboozia Architecture and Design Studio)

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Future Project of the Year (Supported by ABB)
Dream Pathway by CAATStudio (Kamboozia Architecture and Design Studio)
Photo credit: CAATStudio (Kamboozia Architecture and Design Studio)

ランドスケープ・オブ・ザ・イヤー

ランドスケープ・オブ・ザ・イヤー2022は、清華大学建築学部+安順建築設計研究所の「SHANCUNアトリエ」のプロジェクト「高堂の農村景観の保存と再生」に授与された。中国西南部の少数民族、ブイ族の村の景観保存と修復となる、このプロジェクトは農村景観部門から選出された。農村景観部門では、実験としてのデザイン、また、トゥーレンエスケープによる「邯鄲の廃水浄化段丘」も高く評価されした。都市部門の第1位は、SHATOTTOの「バングラデシュ・ラスルバフ児童公園」が受賞し、アン・ヴィラの「トロップ社」も高く評価された。

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Landscape of the Year
Preservation and Rehabilitation of Rural Landscape of Gaodang
Photo credit: Anshun Institute of Architectural Design

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Landscape of the Year
Preservation and Rehabilitation of Rural Landscape of Gaodang
Photo credit: Anshun Institute of Architectural Design

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Landscape of the Year
Preservation and Rehabilitation of Rural Landscape of Gaodang
Photo credit: Anshun Institute of Architectural Design

ワールド・アーキテクチャー・フェスティバル2023の参加者について

2023年にシンガポールで開催される第16回世界建築祭は、2023年11月29日から12月1日まで開催される予定で、参加登録は現在受付中。詳細および参加はこちらから応募できる。また、ワールド・アーキテクチャー・フェスティバル2022およびインサイド・フェスティバル・オブ・インテリアの詳細、受賞者の全ラインナップについては、各リンクより確認することができる。

ワールド・アーキテクチャー・フェスティバル(WAF)について

WAFは、毎年開催される世界最大の国際的な建築のライブイベント。世界最大規模の国際建築アワード・プログラムであり、著名な代表や国際審査員によるライブプレゼンテーションを通じて、優れた作品を表彰している。

INSIDE ワールド・フェスティバル・オブ・インテリアについて

INSIDE ワールド・フェスティバル・オブ・インテリアは、WAFと並行して開催され独自のアワードやコンファレンスプログラムが用意されている。参加者は両方のイベントに参加することが可能。WAFとINSIDEはアーキテクチュアル・レビューとアーキテクツ・ジャーナルの出版社であるEMAPによって運営されている。