スターバックスのストアデザインを読み解く一冊「STARBUCKS Store Design」が発売
商店建築社より、商店建築増刊号『STARBUCKS Store Design(スターバックス ストア デザイン) 』が全国書店及びオンライン書店で2022年11月7日(月)に発売された。日常に溶け込み、人や地域の思いをつなぐスターバックスのストアデザインをさまざまな角度から紹介する。
雑誌概要
スターバックスのストアデザインを紹介する1冊。国や世代を超えて多くのファンに愛されているスターバックスは、各国にデザインチームを構えて、出店地それぞれのローカルに向き合いながら店づくりを進める。都心の商業地から郊外の住宅地まで立地はさまざまで、利用シーンも多種多様。そこで本誌では、観光地、郊外、公園、交通空間、書店併設、商業施設の6つのロケーションをヒントに、デザインと過ごされ方の関係を読み解く。
本書では、日本全国にある1771店舗(2022年9月末時点)の中から厳選した24店舗を、写真と図面、テキストで紹介する他、店舗設計部のメンバーによる座談会、仕事をする環境としてのスターバックスの可能性を探るインタビュー、東京・渋谷で20年間愛されてきた「渋谷マークシティ店」の変遷をまとめたレポートなど、記事が11本掲載され、盛りだくさんの内容だ。常に更新を続けながら、変わらない普遍性を持つ、そんなスターバックスのストアデザインを、さまざまな角度から紹介する。
歴史と伝統に寄り添う、観光地のカフェ
京都・東山や伊勢、川越、信州善光寺といった、歴史的な街並みが残る観光地に出店した四つの店舗を紹介。伝統や街並みに敬意を払った店構えと空間体験をつくりつつ、スターバックスとしての居心地を調和させた店舗デザインは必見。
郊外に佇む、暮らしの隣にあるカフェ
日常生活の場である郊外に出店した店舗の紹介。オフィス街や観光地と比べ、毎日の暮らしに近い郊外では、入りやすさを感じる外観と、店内の落ち着きの両立を重視。
豊かな自然へと開かれた、公園内のカフェ
官民がさまざまに連携し、公園の活用方法が模索される昨今。スターバックスは、豊かな緑と開放感を活かした計画によって公園の魅力を引き出し、新たな公園活用が生まれるきっかけをつくっている。
交通空間の中で、開放感を味わうカフェ
多くの人が行き交う駅や空港につくられた店舗を紹介。高架下の複雑な区画の中に居心地をつくった「京王笹塚店」や、ワークプレイスとしての活用を念頭に設計した「高輪ゲートウェイ駅店」など、個性豊かな店舗を取材。多くのオフィスを設計してきた大野力(sinato)に、「働く環境としてのスターバックス」について聞いたインタビュー記事も必見だ。
本を読みながらコーヒーを楽しむBOOK & CAFE
蔦屋書店やTSUTAYA BOOKSTOREと一体となった店舗を紹介。書店の空間デザインとの調和を図りつつ、それでいてバーカウンターが引き立つような設計や、書店での体験とスターバックスの体験をリンクさせるプロセスなどを取材。
買い物の合間の止まり木になる、商業施設内のカフェ
商業施設の中に出店した店舗を紹介。デザインにおいて鍵となるのが、商業施設の共用部との関係のつくり方。レイアウトから細かい造作までを一体的に計画することで、それぞれに異なる体験と店構えをつくっている。
店舗設計部座談会-役割を超える協業で「つながり」が生まれる店を生み出す
巻頭では、国内のスターバックスの店舗デザインを担う「店舗設計部」のメンバーによる座談会を掲載。店舗体験における空間デザインの役割や、日本初出店から現在に至るまで、変わらない根幹と更新を続けるデザイン、更にはデザインの進め方まで、さまざまなテーマでディスカッションを行っている。
その時々の「スターバックスらしさ」が現れた「渋谷マークシティ店」の変遷
日本有数のターミナル・渋谷駅に直結した複合施設内に、2000年から店を構えている「渋谷マークシティ店」。出店からの22年間で、4度の改装を重ねてきた。ここでは、その歴史を振り返ると共に、時代ごとの「スターバックスらしさ」を紐解いていく。
『商店建築12月号増刊 STARBUCKS Store Design』雑誌情報
発売日 | 2022年11月7日(月) |
価格 | 2,500円(本体2,273円) |
版型 | A4正寸 |
発行 | 商店建築社 |
購入 | 全国の書店、ネット書店、商店建築者ホームページより |